■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2003年08月20日(水) 微笑む屍。

 怖い夢を、みた。

 夢の中で、私はバスに乗っている。
きれいに整備されたばかりの、真新しい道路。
緩やかなカーブを描く上り坂を、バスが進んでいく。

 降りる予定のバス停を乗り過ごし、次のバス停で下車。
誰かと待ち合わせをしていて、時間に遅れそうだったので、
バス停の脇に停めてあった自転車を拝借して、
たった今バスで上ってきた坂道を、自転車で下っていく。

 坂道の緩いカーブに差し掛かったとき、曲がりきった向こう、
道路脇の土手に、なにか白い物体が散らばっていることに気がついた。
なんだろう、と加速がついた自転車で徐々に近づきながら目を凝らす。


 白い物体は、若い女の死体だった。
バラバラに切断された身体の部位が、無造作に散らばり、
付近の道路にも、体液なのか内臓なのか、ドロドロとした
ものが飛び散って、甘酸っぱいような、独特な臭気を放っている。

 不思議なことに、死体に血は流れておらず、切断部に
鮮やかなオレンジがかった黄色の脂肪が覗いている程度で、
白くぬらぬらとした肌が、薄曇の弱い光を跳ね返している。


 横を通り過ぎる時、中央の丸い塊が目に付いた。

 それは、濡れた長い黒髪を乱した、女の頭部だった。
大きな白目のない瞳は開かれたまま。そして。


すれ違いざま、目があった。女は微笑んでいた。


 上手く表情を操ることができないのか、引きつった
ぎこちない、不気味な笑顔。

 聞こえるはずのない、壊れたようなヒステリックな笑い声が
確かに聴こえた気がして、その声から逃げるように、
必死で自転車を漕いだ。

 
 …というところで目が覚めたのですよ。
昨日の夜、京極を読んだのがいけなかったのかしら。
影響されやすいからなあ。

ちょっと怪奇小説テイストな拙文でお送りしてみました。


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まめ。 [HOMEPAGE]