京都3日目。本日は、嵯峨・嵐山散策。 http://www.kyotokanko.co.jp/sagano.html 嵯峨野周辺は、3年ぶり。 いつもはJRを利用するのですが、今回は、京福電鉄でゴトゴトと。
京福線嵐山駅で下車した後、野々宮の脇の竹林を、テクテク上る。 さすがに祝日だけあって、駅周辺は観光客で溢れかえっていましたが、 竹林が奥まるにつれ、次第に人影もまばらに。
細い坂道を上りきったところで、大河内山荘到着。 昭和中期の時代劇映画スター、大河内傳次郎が、30年の月日と 莫大な費用をかけて造り上げた、広大な山荘。 http://kyotocity.cool.ne.jp/niwa/ookouchi.htm
建物の点在する広い敷地内は、四季折々の自然の変化と、 眼下に一望できる京都の街並みが美しく、京都の他の庭園と比べても 比較的新しいため、荒廃に晒されることもなく、非常によい状態で 丁寧に手入れされているので、かなりの見応えがあります。
生垣に囲まれた細い道をゆるゆると上り下りした先で、眼前にぱっと 広がる風景の美しさが、非常に際立つ造りになっていて、回遊式とはいえ、 基本的にあまり動き回らない昔の人が造った庭園に比べると、散策しながら 鑑賞することを前提として作られているので、普段あまり庭園に興味がなくて ちょっと退屈、と思っている人でも、楽しめるかも。
入場料の¥1,000に、お抹茶代が含まれているので、散策の後、 緑を眺めながら一息つけるのも、嬉しいところ。
大河内山荘を出て、トロッコ電車の乗り場前を通過し、 次に向かったのは、常寂光寺。 ここの山門から続く急な石段を仰ぎ見る風景は、いつ見てもいいものです。 JRのCMでも使われていましたね。
和風小物を扱うお店をひやかしたり、昼食を食べた後、祇王寺へ。 平家物語にも登場する、平清盛の寵愛を受けた、白拍子の祇王と その妹と母、同じように寵愛を受けた仏御前の庵が始まりとされる尼寺。
小さくて寂れた感じの寺ですが、小柴垣に囲まれ、竹林からの 弱い木漏れ日が差し込む、苔に覆われた細い遣水の流れる庭は、 静謐な趣きがあります。白曼珠沙華が2本、庭に寄り添うように 咲いていて、うら寂しい雰囲気を否応にも盛り上げてました。
3年前にきた時には、「まろみ」という白い大きな猫がいて、 すごく可愛かったので再会を期待したのですが、今回は会えず。残念。
その後、タクシーを拾って、直指庵へ。 大覚寺の奥、細い細い道を進んだ先にある、小さな庵。 寂れた庭もなかなか風情があっていいですが、ここで有名なのは、 「想い出草」と言われる、ノート。
本堂の机の上に置かれていて、訪れた人が胸のうちを綴るのですが、 なぜか女性による恋愛の悩みが大半を占め、女性誌の恋愛特集か、 はたまた、ユーミンか中島みゆきか竹内まりやのネタ帳か、 というような、多種多彩な恋愛の悩みが累々と書き連ねてあるのです。
なんか凄い念がこもってそうで、男性は引くね。あれは。 ポエマー出現率も高いし。私でもちょっと引いた。
嵯峨野・嵐山を後にして、本日の夕飯は烏丸御池の、「たま妓」。 元呉服屋の町家を改装した店で、昼はカフェもやっているとか。 夜は予約すると、奥の座敷で、ミニ懐石が楽しめます。 肩肘張らない、気軽な寛いだ雰囲気で、美味しい料理を堪能。 急須や器も、可愛らしいものが多くて、女性受けがよさそう。
京都らしい京都を満喫した1日でした。
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