■ 日々の歩み。 ■
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2003年09月22日(月) 離宮三昧。

 本日は、Kサンも一緒に、離宮巡り。
午前に修学院離宮、午後に桂離宮の拝観で、京都市斜め横断。

 両方とも宮内庁の管轄なので、参観には事前にハガキでの申込が必要。
申し込みも4度目ともなれば、手馴れたものですよ。ふふん。
こんなことでもないと、見る機会もない宮内庁HP。
http://www.kunaicho.go.jp/

 修学院離宮は、2度目なのですが、前回と別ルートで向かったところ、
ものの見事に迷いました。 間に合わないかと思って、ちょっと焦った。

 修学院離宮は、17世紀中期に、後水尾上皇のために増進された庭園。
山の斜面を利用した、上・中・下の3つの離宮から成り立っていて、
比叡山をはじめとする、周囲の山々の風景を取り入れた、借景庭園です。


 前回は3月のはじめ、木々の葉も落ちて、芝も苔も枯れていた時期に
いったので、妙に寂れた印象があったのですが、秋の気配が感じられ始めた
この時期は、生き生きとした木々と、黄金色に染まった稲穂に彩られ、
大らかな中にも生命の息吹の感じられて、印象がガラッと変わりました。

 ここの圧巻は、山の斜面に石垣を組んで造ったという、浴龍池を見下ろす風景。
池の周囲に広がる、広大な山々の景色との調和が、なんともダイナミック。


 地下鉄と阪急線を乗り継いで、次に向かったのは、桂離宮
17世紀初期、天皇の弟宮である、桂宮智仁親王によって創建された別荘。
書院造りの代表と言われる建築物と、工夫と贅を凝らした庭園から、
日本屈指の名園との誉れも高いとか。

 大きな池を中心に建物が点在し、それぞれの建物から、異なった庭の趣きが
楽しめるようになっています。
池には、こんもりとした土橋や石橋が架けられていて、徒歩でも廻れますが、
当時は、舟遊びも楽しんでいたそうな。なんとも優雅ですな。


 ちょうど、外国文化が長崎経由で伝わってきた時期に作られたそうで、
建築の意匠にも、西洋文化の影響が感じられて、興味深い。
有名な、藍染と白の市松模様の襖や、赤と黒の天鵞絨と金箔を組み合せた
壁紙の模様など、ハイカラで大胆なデザインが、数多く見られます。

 外し、と表現されるような、遊び心が満載で、贅沢でありながら
ちょっとくだけた楽しい雰囲気が、作り手の趣味の良さを感じさせる。
そんな感じかしら。
 
 個人的には、笑意軒のモダンな雰囲気と、月波楼の凝った天井と
波間に紅葉の、落ち着いた色彩の襖が好き。

 
 参観に手間がかかりますが、京都で庭園を楽しみたいなら、
離宮は外せません。是非お勧め。
両方とも、説明の職員が引率してくれるので、事前知識がなくても
結構楽しめるのも、嬉しいところ。
ハガキ申込さえ通れば、参観料も無料だし。

 高倍率ですが、紅葉の時期にも行ってみたいなあ。


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まめ。 [HOMEPAGE]