■ 日々の歩み。 ■
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2004年01月18日(日) 境界線。

 土曜日の深夜、NHKで5年ほど前の宝塚の舞台放送が
あったので、標準ビデオ録画して鑑賞したのですが。

あまりの駄作っぷりに、直視できず。

 仮にもトップお披露目公演だというのに、なんなんだ。
この衆人環視の羞恥プレイのような劇とショーは。

 仮にもこれで食ってる、成人女性がだよ。
あんな支離滅裂な粗筋で、奇天烈なコスプレしたうえ、
学芸会みたいな歌とダンス踊ってるんだよ。
震える指で早送り再生ボタンを押し続けたさ。
(それでも最後まで見たのは、私の愛だね)

 確かに宝塚ファンって、脚本云々の出来より、
ご贔屓のスターさんの格好よい姿がどれだけ見られるか
に重きを置く人が多いけどさ、あれはちょっとやりすぎだよ。

「ミレニアムチャレンジャー」(ショーのタイトル)って、

あれで安くないチケ代を客から巻き上げる
そっちがむしろチャレンジャーだ。



 前々から思ってたけど、宝塚って宣伝とか、外部への
アピールがすごく下手なんだよねえ。

 身内みたいな固定ファンと、暗黙のお約束事の多い観劇マナー。
チケットも気軽に知らない人が取れる感じじゃないし、
すごく閉鎖された世界。

 だからこそ、一度その世界に足を踏み込んで
本当に嵌ってる人は、多少の粗も愛で乗り切れるんだろうけど、
ビジネスなんだから、もっと品質の保証をして欲しいよなあ。

 色々と勉強(?)の甲斐がありまして、私も多少は
詳しくなってきて、好きなスターさんとかもいるけどさ、
(NHKの放送は、まさにその人達が出演しているものだった)
スターっていう看板で客釣っといて、あれはないっしょ。

 いい作品も勿論たくさんあるけど、今のような玉石混淆、
しかも石の粗が目立ちすぎるような状況じゃあ、いつまでたっても
なんとなく好きだと公言するのが憚られる宝塚、という
イメージは払拭できないよ。センスないしね。


 メインの舞台は、「望郷は海を越えて」というタイトルでしたが、
好きだから許せるラインすら越えてた、イタイ舞台でした。


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まめ。 [HOMEPAGE]