■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2004年01月31日(土) 左の眉を撫でたら。

 今日は、Kさんにお誘いいただいて、
渋谷のパルコ劇場で観劇。

 で、その前に、ホテルでランチ。 
最近妙にグルメづいてるんですけど、本日は和食。
セルリアンタワーホテル2Fの、「金田中 草」
http://r.gnavi.co.jp/g080505/

 同ホテル内に、同じ系列店が2軒あって、もう一軒は正真正銘
超高級店なので、私如きが昼とはいえ、ホイホイ敷居を跨げるような
お店ではないのですが、「草」はもう少しお手頃なお値段設定です。

 まあお手頃とはいえ、いくらでもリーズナブルな食べ物屋が
駅周辺に犇いている渋谷で、街の中心からはちょっと外れていて、
ランチでも3,000円ほどだと、若いお嬢チャンやらお兄チャン
連れの姿は皆無で、店内は落ち着いた雰囲気でした。

 で、色紙大根含せ 鯛唐揚 野菜あん なるものを食す。
前菜に、アンキモ、金柑の甘煮、若竹煮などが添えられ、
デザートまで付いてまして、大変美味しくいただきました。


 さて、メインイベントの観劇。椎名桔平主演 「BENT」
http://www.parco-city.co.jp/play/bent/

 第二次世界大戦、ナチス統治下のドイツ。
有名なユダヤ人迫害の時代、ユダヤ人よりも
蔑まれ迫害された同性愛者の物語。

 まあ扱う題材が題材なので、多少お約束な感が否めないですが、
「極限状態での真実の愛の発見」がテーマであり、
黒Tバッグビキニ一丁の筋肉ダンサーズの踊りあり、

黒網タイツボンテージファッションの篠井英介 あり、

女性中心の客層の期待を裏切らない作品だったと思います。


 基本的に登場人物も少なく、場面変化もほとんどない、
さらに動きが制限されていることが多い設定のため、
台詞の緩急が結構気になる構成でしたが、テンポの早い
台詞展開も、比較的聞き取りやすく、話に引き込まれました。

 ただ、ルディ(高岡蒼佑)は、滑舌があまりよくないのと、
他の役者さんとの掛け合いで、一生懸命過ぎて、テンポが
走り気味に聞こえたのが気になった。


 後半の展開はお約束通りな感じだったけど、
ホルスト(遠藤憲一)とマックスの、強烈熱烈な言葉攻め の場面、
そしてクライマックスの、ホルストが殺されるシーンでは
やっぱり感動しました。すげえよ。熱いよ。漢だよ。あんたら。


 ただ、その悲しみの余韻を最後まで引っ張りきるには、
ちょっとマックスの気持ちが薄かった気がするんだよなあ。
話の流れとしては判る。でももう少しマックス自身に
語らせてもよかったのでは?

 ちなみに、左の眉を撫でるのは、ホルストからマックスへ、
「愛してるよ」のサイン。

 死に追い詰められたホルストが、見届けるマックスへ
精一杯の表情で、何度も何度も左眉を撫でるの。

そんなの見せられたら、泣くしかないっしょ?

 いいもの見せていただきました。


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まめ。 [HOMEPAGE]