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2004年02月07日(土) 裏ミシュラン その1。

 今、一部でちょっと話題(?)のスポット。
小笠原伯爵邸  に行ってまいりました。
http://www.ogasawaratei.com/

 その名のとおり、礼法の宗家として有名な 小笠原家 の
第30代当主が昭和初期に本宅としていた、スパニッシュ様式の
建築物なんですが、去年、スパニッシュ・レストランとして
生まれ変わってオープンしたんですね。

で、このレストランとしてのリニューアルには、色々事情があるそうで。


 大体、元伯爵邸やら旧財閥・旧華族のお屋敷なんつったら、
現在、東京都の管理管轄になっているのが多い訳で。
(旧岩崎邸、旧朝香宮邸、旧白河邸などが一般公開中)

小笠原伯爵邸も例に漏れない訳ですが、なにしろ資金不足の東京都。
こういった古い邸宅の保全修繕には、莫大な費用が掛かるし、
あまり熱心ではないのね。

 老朽化が進んで30年ほど「幽霊屋敷」化していて、
このまま放置しておいても仕方ないし、取り壊そうか、という
話も出たそうですが、日本建築会などの団体から、

「日本では珍しいスパニッシュ様式の建物を壊すなんて」

 と反対があったため、取り壊しは断念。
でも資金がないことに変わりはないので、民間企業へ
復元と一般公開を条件に、12年契約で貸し出すことにしたらしい。

 で、レストラン・カフェ経営企業がその話に乗って、
約2年かけて建物を修復。修復費用は、なんと5億円。

 契約期間は、あと10年。
その間に修復費用を回収して、尚且つ利益も出さなくちゃいけない。
そうなれば、どういうことが起こるか、想像は難しくないですね。

効率よく稼ぐため、値段は高くメニューは少なく。


 昼・夜とも、レストランは完全予約制で、コース一種類のみ。
お値段は、昼で7,000円、夜で9,000円。
これにワイン飲んだら、軽く1万円は超える計算。

 今流行のレストランウェディングもやってますが、
こっちも予算としてはかなり割高の模様。まあ雰囲気はあるけどね。
食べ物がスパニッシュ料理のビュッフェって、結構微妙だよね。

 
 私としては、料理に食指は動かないが、建物がどうしても見たい。
歴史的にも価値がある(らしい)建物。写真で見る限り、かなり豪華。
東京都からの貸出条件に、「一般公開」があるくらいだし
建物だけでも見られるかな、と思ったんですが。甘かった…。

レストランを利用しないと、見学不可。


 なんなんだよ、私みたいな貧乏人は来るなってことか?
と思っていたら、お値段が安いカフェ・バーもあるとのこと。

そっちなら行けるし、中も見られるな、ということで、
早速、Kさんと一緒に、カフェへ繰り出すのでした。


---- その2 に続く ------


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