久しぶりにビデオ鑑賞。 パッケージの雰囲気と主演のオネエチャンが可愛かったので。
「マルティナは海」 http://www.gaga.ne.jp/martina/
ビガス・ルナ という監督のスペイン映画。
意識してなかったけど、結構この監督の映画観てるな、私。 「ルルの時代」とか、前半のルルの性春まっしぐらな ハッチャケ振りと、後半の怒涛のような救いのなさが結構好きだった。
私がよく観ているという点からもお察しの通り、 結構 エロス溢れる作品 を撮る監督で、 エロ部分はかなり際どいんですけど。(つうかモロ出しで当然R指定)
映画全編を通して観ていると、それほどでもないよな。
叙情的で湿度の低い 地中海式気候風エロ といいますか、 サラッとしてる印象があるんですけど。どうなんでしょう。
地中海地方特有の、クリアで綺麗な発色の映像と どこか御伽噺のような話の筋(神話が下敷きらしい)や 乙女心を擽るロマンティックな詩の引用(使用例がまたいい) 妙にセンチメンタリズム溢れる台詞が、ドロドロの愛憎入り混じる 男女の三角関係、という設定の生々しさを払拭してるのか。
主演の女優さんが、可愛らしい感じで好みだったけど それよりなにより、いなくなっちゃう旦那役の俳優さんの
顔とテクはいいけど、根本は駄目男 具合が秀逸だったなあ。
話の中盤以降、生けるラヴ★マシィーン て扱いだったもんね。
個人的には、主演2人のルックスのよさと、最後の救いのない 因果応報具合と、全体的な現実味の薄さからくるリリカルな感じが 気に入りました。
映画中、若かりし日の主人公が聞いてる曲がクーリオで クラブで流れてる曲がスキャットマンだったせいか、 世代が被ってて親近感が湧いたのも一因かな。
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