■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2004年06月17日(木) 囚われの駄目王子。

 久しぶりにビデオ鑑賞。
パッケージの雰囲気と主演のオネエチャンが可愛かったので。

「マルティナは海」 http://www.gaga.ne.jp/martina/

 ビガス・ルナ という監督のスペイン映画。

意識してなかったけど、結構この監督の映画観てるな、私。
「ルルの時代」とか、前半のルルの性春まっしぐらな
ハッチャケ振りと、後半の怒涛のような救いのなさが結構好きだった。

 私がよく観ているという点からもお察しの通り、
結構 エロス溢れる作品 を撮る監督で、
エロ部分はかなり際どいんですけど。(つうかモロ出しで当然R指定)

映画全編を通して観ていると、それほどでもないよな。

叙情的で湿度の低い 地中海式気候風エロ といいますか、
サラッとしてる印象があるんですけど。どうなんでしょう。


 地中海地方特有の、クリアで綺麗な発色の映像と
どこか御伽噺のような話の筋(神話が下敷きらしい)や
乙女心を擽るロマンティックな詩の引用(使用例がまたいい)
妙にセンチメンタリズム溢れる台詞が、ドロドロの愛憎入り混じる
男女の三角関係、という設定の生々しさを払拭してるのか。


 主演の女優さんが、可愛らしい感じで好みだったけど
それよりなにより、いなくなっちゃう旦那役の俳優さんの

顔とテクはいいけど、根本は駄目男 具合が秀逸だったなあ。

 話の中盤以降、生けるラヴ★マシィーン て扱いだったもんね。


 個人的には、主演2人のルックスのよさと、最後の救いのない
因果応報具合と、全体的な現実味の薄さからくるリリカルな感じが
気に入りました。

 
 映画中、若かりし日の主人公が聞いてる曲がクーリオ
クラブで流れてる曲がスキャットマンだったせいか、
世代が被ってて親近感が湧いたのも一因かな。


 <1つ戻る。  一覧。  1つ進む 。>


まめ。 [HOMEPAGE]