NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 夏の思い出 韓国編 その2

 ちょっと間が開いてしまいました。韓国編その2です。お友達にもあったので、そのことを書こうか?とか、いろいろ考えている間に、もう数日経ってしまったとは。
 きっとこれ、その4くらいまで書こうと思います。やっぱり異国は全部が違いますからね。信号一つとっても珍しいし、その国を理解することが出来る。今日は名所編。
 名所といっても、歴史的建造物や景観の良いところ、というのはあんまりソウルにはきっと無いのだと思います。いや、探せばあるんだろうけど、ここは行かなくてはいけない、というところはせいぜい一つ二つなんでしょう。やっぱり、旅行者にとって見てみたいのは、この建物!とか、この場所!っていう個別のものではなくて、全体の雰囲気なんです。星々が集まって初めて正座として意味をなすように、旅行者がほしいのは、細部まで韓国を味わえる街。街灯、舗装道路、屋根、看板、空、そんな何気ないもの達を全て残してこそ、その国の良さをあじわうことができるのですが・・・。なんせ、大都市ですし、あんまり先見性のない都市計画や開発の関係でずいぶん失われてしまったのでしょう。街並みをエンジョイするという感ががあんまり無いのかと思いました。
 私がリクエストしたのは景福宮と、ソウル駅。景福宮の一番の感想は、大きい。それにつきます。同じような建物が奥に何十と続いています。サイズが違うだけで、屋根とか建築様式は基本的に一緒。あー、昔の王様は、面倒だったんだな、感じます。同じような建物ばかりで迷わなかったんでしょうか?建物の説明には日本語で書かれているものがありますが、歴史的な事件や人名など全く知らないものばかりで、あんまり意味がわからなかった。でも、あの大きくて屋根がたくさん見える景色は、軒下で休んでいると、涼やかな気分になるものですね。残念なのは、復元技術が低いのか、当時の建物を再現し切れていない点でしょうか。コンクリートで補強された屋根や土台があるとやっぱり上で述べたように、全体としての気分が壊されてしまいますね。極彩色の建物を見ると、なるほど、この国はやっぱり大陸なのだな、と思います。赤を基調とした艶やかなデザインは、無味乾燥とした書院造りなど、日本の建物とは違った趣があります。
 ソウル駅。これを見てみたかった。どうやら、古いソウル駅は戦前に日本が作ったらしい。東京駅をモデルにしたというだけあってにて無くもない?どうだろ。東京駅と比べると、四分の一以上小さい。新ソウル駅も同様。何でだろう、と考えてみると、理由は簡単。特急にしても、ここからでているのは釜山行きだけでいいんです。南北に長く、ほぼ北端にあるソウルは、終着駅であって、中継駅ではない。そして、国土もそれほど広くないので、南北一本の路線で十分なんですね。もうちょっとNYのグランドセントラルや東京駅のように行き交う人々の模様がみれるかと思ったのですが。今は古いソウル駅は、博物館に改装中だとか。隣、ほんとに全く隣に新しいガラス張りのソウル駅があります。首都の顔の駅として、このデザインは疑問が多く残るところですが、鉄道文化が発展した日本と比べてはいけないのだと思います。この国の国土であれば、高速鉄道も、鉄道を利用した物流も実は必要ではなく、車を中心とした発展をしたのでしょう。車の登場以降に発展をし始めた国の模様がここでもわかってとても興味深い。


景福宮

新ソウル駅

旧ソウル駅


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2005年10月09日(日)
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