Diary?
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私が住んでいるのは3階建ての古い小さなマンションで、私の部屋は3階の真ん中の部屋である。1階には大家さんが住んでいて、ベランダの下は大家さんの家の庭になっている。
その庭には金木犀と百日紅の樹があって、どちらも見事な大樹である。大樹であるということはつまり、3階建ての建物と同じくらいの高さなのだ。そして私の部屋は3階。百日紅は庭の真ん中あたりにあるので、ベランダの真正面に百日紅の天辺あたりが茂っていることになる。
毎年この季節には百日紅が美しい花を咲かせる。人工的とも思えるような鮮やかなピンクの花。しかしこんなに間近に、同じ高さで百日紅の花を見たのはこの部屋に越してきてからだ。普通ははるか上方に見上げるものだ。
昨日、午前中に花がひとつ咲いたと思ったら、午後には一斉に開花した。そのスピードには呆れた。これがまた凄いスピードで実になるのだ。その実を狙って近所の自然教育園から野鳥がたくさんやって来る。部屋に居ながらにしてバードウォッチングまで出来てしまう。
秋には金木犀が咲いて、周り中がいい香りになる。この部屋が気に入っているのは、庭の樹のせいでもある。


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