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2004年09月07日(火) 生鮮魚


「へいらっしゃい」
「おやじ、何か旨いの入ったかい」
「へい、今日は平目のいいのが上がりまして」
「そいつはいいや、じゃあ刺身でもらおうか」
「お待たせしやした、もみじおろしとポン酢でどうぞ」
「…うん、いい平目だね、この歯応えがまたなんとも」
「それはもう新鮮ですから」
「平目は新鮮じゃないとね、このシコシコした歯応えじゃないとダメだね」
「ええ、生け簀から上げたばかりですから」
「鯛なんかもねぇ」
「ええ、あれも新鮮なのがよろしいですね」
「うん、シコシコ感だよな」

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殺した直後の死後硬直中の魚を「生鮮魚」という。フグなど白身魚は歯応えと味がよいので、刺身や寿司用に使う。死後硬直をへて軟らかくなった状態の「鮮魚」は、味を楽しむ焼き魚や煮魚に適している。

食商品学入門(日本食糧新聞社,2003)より
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「へいらっしゃい」
「おやじ、何か旨いの入ったかい」
「へい、今日は平目のいいのが上がりまして」
「そいつはいいや、じゃあ刺身でもらおうか」
「お待たせしやした、もみじおろしとポン酢でどうぞ」
「…うん、いい平目だね、この歯応えがまたなんとも」
「それはもう殺したてですから」
「平目は殺したてじゃないとね、死後硬直が終わっちまったらダメだね」
「ええ、死後硬直中に限ります」
「鯛なんかもねぇ」
「ええ、あれも死後硬直がよろしいですね」
「うん、死後硬直だよな」


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