混乱中である。転職活動を始めたのは良いが、行き詰っている。別に行くところがないわけではない。内定をもらったところもあったし、選ばなければいくところはある。しかし、今がイヤだからどこでも行くでは、単なる逃げ腰転職になる。自分がなんとなく、漠然ではあるけれど、胸に抱いているあるべき職業像が具現化できる職場じゃなければ行く意味がない。
しかし、今の職場に期待が持てないのも現実だ。視点を変えれば、考え方を変えれば、そうした概念的な変化が起これば現実の捉え方も変わるのだろうけれど、実際はそれほど理性の利く話でもない。これは「イヤダ」という感情の話なのだ。仮に今の職場に残るとして、この「イヤダ」という感情が消滅していく機会があるのかと考えると、今の時点では考えにくい。
次の職場も満足に見つけられないし、今の職場にも満足できない。八方ふさがりである。弱音ではなく、正直にこれは精神的にかなり辛い。何かに責め立てれて、それに耐える方がまだ気持ちは楽だ。動けない。気づかれない。こうした孤立感はとてもこたえる。
弱音ではないと書いた。実際に弱音ではない。例えば、マラソンで言えば、途中何度も「しんどい。」「やめたい。」と思う。もし、声を出して誰かに訴えることができるなら、「もう、イヤだ!」と言ってしまうくらいの辛さがある。しかし、そう思うことは単なる気持ちの吐露であって、弱音ではない。だから完走できた。
今回の精神的な辛さも似ている。辛い。何とかしてもらえるなら、何とかして欲しい。しかし、ここは辛さをそのまま受け止めて、吐露して、やり過ごすしかないのだ。
なんて格好の良いことを書きながら、頭の片隅で思う。「人生って良くわかんねえな。」この時期が将来振り返った時に、意味のある一つの出来事として存在することを信じるしかない。
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