僕以外の僕なんて認めたく無かつた。
 獨りだと心底感じ取つた其の瞬間に父の許に逝かうとする己も在る事を僕は認知したく無かつた。

 以前はネットに繋げば僕は獨りである事を忘れた。
 今はネットに繋ぎメッセンジャーを起動すると僕が獨りであると思ひ知らせ樣とするお孃さんが居る。
 彼女は自身こそが獨りだといふけれど、彼女はいつも獨りじや無いのに。

 穴が廣がるのが厭なんだ。僕の心なのに僕の思ひ通りにならぬのが。
 是以上痛みを感じたく無いから穴を廣げぬ樣そつと身體を運び乍今夜も移動し續けてみる。
2002年06月13日(木)
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