約束
 約束してゐた筈だつた。
 彼女は僕に二度としないと誓つた筈だつた。
 彼女には其れは守る價値の無い一時凌ぎの言葉だつたのかも知れ無い。しかし、僕にとつては其れは誓約だつた。
 破られた約束の内容と約した際の會話を思ひ返しながら、彼女が僕に架した重石を無視し僕も約束を破つてみた。
 彼女との約束を守り續けるだけの精神力が僕には消え失せてゐたから。

 まだ嘘は吐けて無い。
 誰と如何だなんて僕は明確な個人名を出して無いのだから。
2002年06月09日(日)
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