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■ 頑張る
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■ 頑張る
「頑張れ」とは云はれたく無かつた。
「頑張れ」と云ふ事によつて應援してくれてゐるのだらうけれど、「頑張れ」と云ふ言葉は其の應援する對象と自分をかけ離れたものとして突放して發せられる言葉である樣に思つてゐたから。
其の言葉は相手を思ひ遣るものでは無く相手に自分の應援する氣持ちを押付けるだけのものだと思ふから。
「頑張ろ」なら話は違つてくる。
假令實際には何も手助けをしないとしても、其の言葉を投げ掛けられると僕は一緒に氣張つてくれる樣な氣がして嬉しくなれる。
其の言葉は相手を尊重した上で發せられるものだと思ふのだ。
一人で頑なに氣を張り詰め無理矢理前に向う、誰かが頑張る其の姿は他人にどれだけ力強いものに見え樣とも本質は脆く壞れ易いものであつて決して強いものでは無いと思ふ。
張り詰め續けるだけではいつか先に進む餘裕が無くなり其の場に留まるので精一杯になつてしまふのだから。
「頑張れ」と云ふ事によつて應援してくれてゐるのだらうけれど、「頑張れ」と云ふ言葉は其の應援する對象と自分をかけ離れたものとして突放して發せられる言葉である樣に思つてゐたから。
其の言葉は相手を思ひ遣るものでは無く相手に自分の應援する氣持ちを押付けるだけのものだと思ふから。
「頑張ろ」なら話は違つてくる。
假令實際には何も手助けをしないとしても、其の言葉を投げ掛けられると僕は一緒に氣張つてくれる樣な氣がして嬉しくなれる。
其の言葉は相手を尊重した上で發せられるものだと思ふのだ。
一人で頑なに氣を張り詰め無理矢理前に向う、誰かが頑張る其の姿は他人にどれだけ力強いものに見え樣とも本質は脆く壞れ易いものであつて決して強いものでは無いと思ふ。
張り詰め續けるだけではいつか先に進む餘裕が無くなり其の場に留まるので精一杯になつてしまふのだから。
2003年01月09日(木)