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ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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2001年05月08日(火)
王家のもてなし


 昨夜の私はいつになく真剣だった。
第一志望の企業に今日提出するためのエントリーシート(以下ES)を作成していたのだ。 
志望動機、自己PRをできるだけ良い物にしようと考えに考えているうちに、眠りに落ちた。

目がさめた時、ブラウン管には東山紀之が映っていた。
何故朝の2時3時に東が??
というより何故読売テレビにチャンネルが合わさっている??
様々な疑問を無視しながらドラマに魅入ってしまう。
なかなか面白いな・・・。
しかし、このドラマを見ることは・・・きっと2度とないだろう。(時間帯が時間帯だから。)

おっと、いけない。
とにかく昨夜の私は真剣だったのだ。
ちょっとしたうたた寝や気分転換は誰にでもあること。
ドラマが終わった瞬間にテレビを切り、志望動機を煮詰め直す。
グツグツと良い香りが立ち始めたところで清書に入る。
東の空が雨音の中で微妙に明るくなる頃、私のESは完成した。
自分でも惚れ惚れする出来だ。
まさしく珠玉の1枚と言えよう。
私の就職活動最後にして最高の履歴書がこれなのだ。

興奮はすぐにはさめず、仮眠を取ることも出来そうにない。
結局朝の準備と平行しながらたまっていた日記を書くことに決めた。


今日提出したESは今日の時点ではまだ使われない。
金曜日の面接のために提出したものであり、
今日は「個人面談」。選考ではない。
この席で、ESの志望動機の欄に採用担当の目がとまる。
「非常に良くかけている。」
お褒めの言葉を頂き気分を良くする。


そして夕方。
今日ESを提出した会社が私の中での第一志望。
第二志望といえる会社の結果が、電話で聞けることになっているのだ。
そこはファミリーレストラン「王家のもてなし」(←ちょっと無理のある訳ね)をやってる会社。
どっきどきしながら電話をかける。

5月2日に面接を受けた者であると、自分の名を名乗る。

「最終面接の結果ですね?貴方は・・・」
ダダダダダダダダダダ・・・・。
なんか後ろで太鼓の音が聞こえてくるのはきっと私の気のせいだ。
そしてシンバルの音とともに結果を聞かされるのだろう。
ジャーーーン!!
「見事内定です。」
・・・・。
マジ?
一瞬呆けてしまい、すぐに持ち直す。
「あ、ありがとうございます。」
「あれ?案外あっさりしてるなー、もっと感動してくれると思たのにー。」
いやいや、一瞬信じられなかったんですよ。
私は元来、口で言うほどには自信家じゃないんですから。

しかし、私にはまだ別の第一志望が残っていること、そちらとの2択で考えたいことを伝える。

「土曜日に内定通知書をお渡ししますので・・・」
そのあたりの交渉はその場でしろと言うことなのだろうか?

ま、なんにせよこれでまた一社、決着がついた。
後は自分の中では最後の本命だけだ。
それ以外は辞退してもいいとさえ思っている。

5月から6月頭に、私の就職活動は終わることだろう。
もう少しだけ、全力をつくさなくてなね。