2003年02月27日(木) おばあちゃん


バイトをしていていちばんさみしいこと。
それは、家族そろって夕飯を食べられないこと。
うちの家族は夕飯が終わって一時間くらいすると、
それぞれが部屋に戻ってしまうから、会話は少ない方だと思う。
たまのバイト休みの夜には、おばあちゃんとなにかと話をすることが多い。

この前の夜は、おばあちゃんに「puppyっていうホームページを見せて」って頼まれた。
puppyは毛糸会社で、手編みはおばあちゃんの趣味だ。
読売新聞の記事が気になったらしくて、
本社に毛糸と作品例を見に行きたいんだって。
パソコンの前にふたり並んで、いっしょに明るい画面を見る。
おばあちゃんはパソコンができないから、
私がキーボードとマウスをカタカタポチポチと操作。
色とりどりの毛糸の写真を見ながら、
「この色はいいわね」とか「ばあばが作ったセーターの糸に似てるね」っておしゃべりする。

途中で、横目でおばあちゃんの顔を盗み見てみた。
おばあちゃんはまつげが短い。
その中にちょびっと白髪のまつげが混じっているのを見つけた。
そういう小さいことで、急におばあちゃんの年齢を確認してしまった。
まだまだおばあちゃんに教えてもらいたいことがあるんだよ。
大好きなお漬物の漬け方や、ミシンの使い方もお料理も。
いつかはいっしょに海外に行きたいし、
欲しがってたブランドもののバッグも買ってあげたいんだ。

お風呂上がりに「ばあばはけっこう肌つるつるでしょ?」って自ら言ってくるおばあちゃんを見て、
まだまだいけるなって安心した。



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