制服に袖を通すのもあとほんのちょっと。 制服なんて嫌いだった。 女子高生という言葉でひとくくりにされるのが嫌だった。 中年オヤジにいやらしい目つきで見られるのが嫌だった。 短いスカートやダボダボのセーターが似合わない自分も嫌だった。 いつも自分に自信がなくて、 わあわあ騒ぐ男子の前を通り過ぎるときにはうつむいていた。
でも、今は制服もいいんじゃないって思える。 制服に身をつつむ女の子たちはみんなかわいいし、 やっぱり制服ってある種のステイタスだと思うから。 よくも悪くも、ステイタス。ひとくくり。
これからは、自分らしさが最大の武器になる。 個性も長所も短所も、全部合わせたものが。 自分らしさをステイタスにするんだ。
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