2000年11月08日(水)
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ヒット曲は歴史を語る |
この日、21:00過ぎまでお茶引きであったうちの店・・・・。こんな日は、みんなでテレビをみてボーっとしていたり、最近おねえたちが次々とパソを買ったので、ネット環境やゲームの話をしていたり、σ( ̄∇ ̄)に至ってはすぐに自分だけの世界に入ってものを書いていたりする。こういう日でも時間分のお給料がもらえてしまう・・・・水商売ならではだなぁと思う(苦笑)。
さて・・・・。 今日は歌番組を見ていた。 新旧のトップテンを次々に発表していく「あれ」だ。 昭和50年11月のトップテンと今週のトップテン。昭和50年といえば、σ( ̄∇ ̄)などまだ生まれて1年経った頃、物覚えどころか、当時の記憶など当然ない。ところがこの日いたおねえはこの頃もう小学生で、勿論、当時のことと共に歌のこともよく覚えている。いっしょに働いているとあまり気にはならないのだが、こういう番組を前にすると時代性みたいなものが歴然とし、改めてこの人たちとの世代の差みたいなものを思い知らされる。・・・・普段、彼女たちがいかに若々しいかということまで(笑)
次々に発表される曲と、それを歌っている面々を見ていると、丁度、西城秀樹・郷ひろみ・野口五郎ら御三家、山口百恵・桜田淳子・森昌子ら花の中3トリオ、その他に今は毒舌主婦になってしまった(笑)が当時は本当に可愛らしい林寛子やら、「17才」を唄っていた頃とはまた少しイメージの違う南沙織、σ( ̄∇ ̄)たちの年代はとんねるずの歌の中に出てきたことくらいでしか知らないリリーズといったかんじ。この人たちが溌剌とデビューした頃のことを勿論σ( ̄∇ ̄)は知らないのであるが、バイト先の環境が環境なので、この頃の歌もまったく知らないというわけではない(笑)。自分の記憶のみに頼るのであれば、うっすらと覚えているところから引っ張り出して、キャンディーズの解散、ピンクレディーのデビュー・・・・ここらが限界だったりする(爆)。
おねえは番組を見ながら、「あ♪このレコード、持ってたわ♪」とかタイトルだけではピンと来なくてもいざ曲が始まればちゃんと覚えていて一緒に歌えたりとか、抜群の記憶力を発揮してくれた。当然かもしれない。この曲たちがヒットしていた時、おねえの脳みそはスポンジのようになんでも吸収する時期だったのだ。前述したアイドルたちの存在のことは知っていても、代表されるヒット曲以外の曲となるとさっぱりのσ( ̄∇ ̄)たちとは些か状況が違うのであった。
σ( ̄∇ ̄)たちが小学校の時代(高学年くらい)といえば、丁度、素人と芸能人の線引きが危うくなりだした初期の時代である。夕方枠のお化け番組夕やけニャンニャンから生まれたおニャンコクラブがその代表格かもしれない。男性アイドル生産所・ジャニーズ事務所からは少年隊が、南野陽子やら浅香唯なんかも売れていた。ここらの時期から丁度音楽というものを聞き始めたりするので、よく覚えているのである。そしてだいたい高校を卒業するくらいまでのことを、当時のヒット曲と共に鮮明に覚えているのである。
ところが・・・・。 大学に入って、σ( ̄∇ ̄)が(柄にもなく)アルバイトで塾講師をしていたときのことである。中学2年生の英語を担当していて、そのクラスには同じ学校の女の子たちばかり4人が集い、常にアイドルの話をしていたのである。彼女たちはどの時代の女の子たちにも見られるジャニーズ熱狂にしっかりと侵されていて、話題はいつもそれである。
生徒A 「TOKIOの長瀬くん、かっこいい〜♪」 生徒B 「松岡くんのほうがかっこいいよ〜♪」 生徒A 「ねえねえ、先生は誰がいいと思う?」 あ 「えっっ・・・・先生はTOKIOの中に誰がいるか知らないんだけど( ̄∇ ̄;)」 生徒A・B 「えぇ〜〜〜〜〜っっ?????」
・・・・・。 今でこそたくさんの冠番組を持っていて、σ( ̄∇ ̄)ですら顔と名前の一致するTOKIOの面々であるが、当時はまだ駆け出しの新進アイドルである。現在未だに「嵐」のメンバー全員の名前と顔がわからないのと同様、当時まだデビューして間もなかったTOKIOのみなさんの顔と名前など、当時は知るはずもないのだ。まるでオバサンを見るかのような生徒たちの視線(爆)。
あ 「先生があなたたちくらいの頃は、そうねぇ・・・・光GENJIがはやってたよ♪」 生徒全員 「????????????」 あ 「(やばい・・・・これはもしかして、最もやばい展開かも・・・・)」 生徒B 「光GENJIって、だれ?????」
だぁ〜〜〜〜〜〜!!( ̄□ ̄;)!! や・・・・やっぱり(爆)。 たった6〜7歳しか離れてないはずなのに、アイドルの話をすると、もう会話が成り立たないのである。もちろん彼女たちは「STAR LIGHT」も「ガラスの10代」も知らない。ジャニーズにちっともはまらなかったσ( ̄∇ ̄)ですらそのくらいはよく知っているのに、まったく異世界の話をしているかのような目で見られてしまうのだ。
そいで、もっと最悪なのが今のヒット曲事情である。 サイクルが早すぎて、まったくついていけないのである(爆)。 うちの店の中ではまだまだ若手のくくりの中にいられるσ( ̄∇ ̄)は、時々お客さんに 「アユの曲、何か歌って♪」 などと催促されるのである。 実はうちの店にいる女の子たちは、アユの曲は全滅なのである(爆)。だいたい、彼女のリリースのペースといったらもう目がまわるくらいに早いのである。あ・・・覚えようかな♪と思ったら、もう巷には次の曲が流れているといった具合に全然ついていけないのだ。 話を元に戻すと、今週のトップテンの第1位にアユの歌が入っていたのであるが、つい先日σ( ̄∇ ̄)が聞いた曲とは全然違うので「??????」と思い、同年代であるもう1人に聞いてみると 「あぁ・・・・今、1ヶ月に1枚くらいのペースで出してるみたいですよ。」 ときたもんだ( ̄∇ ̄;)。そんな曲が、堂々と1位になってしまうのである。もっというなら、ランク外の30〜11位の曲たちを見ていて、知らない曲があるのはまぁ当然としても、知らない人がいるのであるっっ!!(苦爆笑) ここまでくると、もう時代の流れについていけない。鬼束ちひろも矢井田瞳もちゃんと知っているが、それ以外にどんどん新しい人たちがとんでもなく非凡な才能を引っさげて音楽界に進出しているのだ。
オジサンやオバサンが最近のヒット曲を聞いて 「どの曲も同じに聞こえる」 という現象が、ついに我が身にも降りかかろうとしているらしい・・・・。 ちょっと前までは、どんなによく似たバンドや歌手が出てこようとも、その曲や個性の違いを明らかに説明できたというのに、あぁ・・・・ついに・・・・である(笑)。こういう経緯をたどって、「時代」や「歴史」みたいなものの中に自分を位置付けていくのかもしれない。
数年前にσ( ̄∇ ̄)をオバサン扱いした中学生たちも、いずれ言われるのか・・・・? 「えっっ?? そんな人しらな〜〜〜い♪」
そういえば・・・・。 平成のおニャンコを作るべく、再び立ち上がったあのプロデューサーが排出したチェキッ娘ってどこいっちゃったの?? ( ̄〜 ̄;)ウーン・・・・時代の流れというものは斯くも早きものなり・・・・か。ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ・・・・・
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