2001年09月20日(木)
逢いたい人がいる
 今、逢いたい人がいる。

 1人は目下闘病中の、
 もう1人は、やっぱり病を抱えた私の大事な友人。
 そして・・・。





 もう1人、私には逢いたい人がいる。






 先生が初めて私の家にやってきた時、
 私は6歳で、先生は丁度今の私と同じくらいの年齢だったと思う。
 明るくて、気さくで、先生はいつも笑っていた。
 私よりも先に両親が彼女のことを気に入った。
 
 先生は、6歳の私に英語を教えてくれた。



 すごく楽しかった。
 英語の色々な歌を教えてもらった。
 たくさんの英単語を覚えた。
 先生が替わってもグレーディング・テストを最後まで受けて、1級まで取った。
 幼稚園児に片道1kmあまりの道程は遠かったが、
 週に1度のレッスン、私は飽きずに通い続けた。


 中学に進学し、
 私はレッスンをやめた。
 学校の英語に辟易し、レッスンそのものも面白くなくなってしまったからだ。
 高校に進学し、
 私は英語が嫌いになった。
 学校の英語が私にのしかかり、
 小学校までに習った沢山の語彙さえもぼやけてきたからだ。



 高校2年の冬。17歳。
 大学受験を見据えて、私は先生に逢いにいった。
 当時、先生は名古屋の守山に住んでいて、
 3人目のお子さんが生まれたばかりのお母さんになっていた。





 毎年、年賀状のやり取りをし始めて
 すでに20年・・・・。
 最後にお会いしたのは10年前だ。
 最近では手紙などで、先生の愚痴や身の上話さえも聞くようになった。



 そんな先生に、今、無性に逢いたいのだ。

 女性としての生き方。
 教育・・・躾・・・・
 結婚・・・・
 
 色んな事を聞いてみたい。





 昔のように、笑顔で私を迎え入れてくれるだろうか。
 優しく諭してくれるだろうか。
 目元の笑い皺が、和ませてくれるだろうか。






 甘えたいわけじゃない。
 私のところへ初めて訪れた時、
 どんなふうに思ったんだろう・・・・?
 そういう他愛のないことを確認したいだけで。



 ちょっと、前に進むための単なるわがまま。
 
 10月の私は、忙しくなるはずなのだ。
 見たい映画、芝居、
 高校時代の後輩がソロパートをもらえたというゴスペル、
 写真として撮影しておきたいシーン、
 それに添える歌、
 沢山の刺激が私を奮い立たせてくれる。



 そして、私は逢いたい人に逢いに行こう。

 この2本の足で。
 手に入れたいものがあるから・・・・・動かなければ。


 

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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