2001年12月07日(金)
名は体を表す

 内親王(ヒメ)のお名前が決まったらしい。
 お名前が「愛子」、御称号は「敬宮(としのみや)」というらしい。
 ヒメっぽい名前で結構だと思う。
 どうやら、中国の「孟子」から引っ張ってきて付けた名前らしい。
 今までは、日本の古代書物から引用されることばかりで
 中国の書物が引っ張り出されるのもこれが初めてだという。


 ほほぉ・・・・。


 とあるTV局は、日本全国に「愛子」という地名がないかどうかを
 必死に調べたようだ。
 
 仙台の青葉区に「愛子」(あやし)という駅があるのを見つけて、取材・・・・。
 
 九州のどこだかに「愛子岳」という山があり、
 そこでとれるイモ焼酎、その名も「愛子」の愛飲者にも取材・・・・。
 
 これはどうやって調べたのか、そのルートを教えていただきたいところだが、
 確か東北地方の人だったと思う、とある女性「愛子」さん、
 彼女のお姉さんが「美智子」さん、
 おまけに、彼女(愛子さん)の義理のお姉さんが「雅子」さんという
 皇族ご一家のような名前の持ち主を取材・・・・。


 報道の皆様には頭が下がる。
 どうして、こんな細かいことが、ほぼ数時間のうちに「情報」として流出されるのか。
 ヒメの名が「愛子」と決まったことが、数時間のうちに全国各地へ届けられる
 というのはわからなくもない。
 記者発表を宮内庁の方が開いているのだから当たり前といえば当たり前。


 しかし、日本中の「愛子」さんを取材していたらキリがないところを、
 どうやってあんな皇族ご一家のような、一国民の家を探し当てることが
 その数時間で出来たかというのに、恐ろしさみたいなモノを感じるのである。



 日本の名前ランキングみたいなモノを某生命保険会社などが毎年発表しているが、
 「愛子」というのは、大正4年に初登場8位というのを記録し、
 大正8年(13年の間違いか・・・・局によって年数が異なっていた)には
 4位に上昇というデータがあるらしい。
 というので、某局は早速、巣鴨に飛び







「この中で、『愛子さん』というお名前の方はいませんかぁ〜〜??」








 という、闇雲弾丸取材を敢行していた。
 別にそうまでして「愛子」さんを探さなくてもよいだろうに(爆)。
 しかし、モノの見事に次々と「愛子」さんは見つかり、
 つかまった「愛子」さんは、カメラに身分証明書みたいなモノを見せながら
 「素晴らしい名前だと思います・・・・オホホホホ」
 などと、通り一遍のコメントを残していたりした。


 びっくりだ。
 「愛子」という名は、特別に珍しい名前ではない。
 件のデータも示しているように、おばあちゃんたちの年代にもあったりするが、
 あたくしたちの年代にもきっちりと残っていた。
 昨今、「子」のつく名前が減っている中、
 これで急上昇するのではないかという目論見を立てているコメンテーターもいた。
 でも、なかなか古式ゆかしい、
 いかにも日本を意識した、皇族の皆様が好みそうな名前だと思う。
 皇族だけではない。
 日本の国民は自分の周りにいる庶民的な響きの名に、好印象を持っているようだった。
 毎日新聞は千葉にある、その名も「敬愛大学」というところに出向き
 号外を配った。
 そして学生にもインタビューを行なっていた。
 20歳そこそこの若者が「卒業しても誇りですね」と言っている姿は
 本心からか、言わされているのか、微妙なところだったが、
 暗いニュースばかりが続く中、ホッとするような明るいニュースであることに
 彼らも安心しているには違いないだろう。
 

 外電を打ったスポークスマンは
 「愛子」を「プリンセス・ラブ・チャイルド」と表現したらしい。
 言い得ている(爆)。
 これに対し、木村太郎は
 「世界に通用する名前で、好印象です」
 ともっともらしい事を述べていた。
 確かに、テロだ不況だ、戦争だのこの世情の中
 日本の新しい命が「ラブ・チャイルド」と表現されることは
 米英も、アフガンもちょっとはホッとするのではないだろうか・・・・
 (個人的私見だけれども。)





 さて・・・・。
 本題。「名は体を表す」だけれども。






 あたくし、こう見えましても、小説を書いたりする愚人ですので
 当然、登場人物に名前を付けるのも
 あたくしの役目だったりします。
 恐ろしいのはですね・・・・
 作品が長くなって、中で登場人物たちが一人歩きをするようになると、
 つけた名前を反映するかのような行動をとるようになるのですわ。
 コレ、本当にびっくりです。
 「名前」というのには前々から興味があったので、
 あたくしも、手元に別流派の姓名判断辞典を2冊所有している。
 名前を付ける時にはあまり、利用しない。
 しかし、自分が作った架空の人物が一人歩きをし始めた時に
 初めて、その名前がもつ勢いだとか、陰陽だとか、画数だとかを
 気になって調べてみたりする。


 するとですねぇ・・・・。
 意図的に付けたわけではないのに、バカ当たりしていることが多すぎるのである。
 ちょいとばかし掠っているのを含めれば、ほぼ大当たりだ。
 ビビります、まじで。



 名前を付けて、その名前で呼ばれるようになって、
 その音が、その人物の称号になって、
 例え架空の世界であろうとその音に逆らうことを起こそうとすると、
 どこかで歪みみたいなモノが生まれるというのにも気づいた。
 名前・・・・という音、イコール、「運命」。

 ちと大袈裟か。

 しかし、無視できない現実であることも確かなようです。
 何となく付けた名前がきっかけで、
 終わらない長編小説を書き続けているあたくしといたしましては、
 彼女の運命を、どこかで終結させてやらねばと試行錯誤するのですけど
 もがけばもがくほど、彼女はだんだんと成長し、
 あたくしの手の届かない処に行ってしまうのです。

 彼女は、あたくしの作り出した、これもまた架空の人物と巡りあい、
 その出会いを、確固たる物にする中で
 架空の人物であるにも拘わらず、どんどん「生きよう」とするのです。
 彼女の名前が、数字や記号だったらば、こんなことは起こらなかったでしょう。
 

 ちゃんとこういうことにも気づいているのにも拘わらず、
 あたくしは、自分の背後に4人ものイマジナリー・コンパニオンを従えて
 生活しています。
 法的処理で登録された名前だけで行動を起こそうとすると、
 歪みが生まれるということに
 本能的に気づいてしまったからかもしれません。


 実際に、彼らの出現を認識した時期は思い出せても
 いつから彼らがあの名前で生き始めるようになったのかは思い出せないのです。
 あの名前でなくても良かったはずなのに、
 でも、あの名前でなくてはならない、何か理由みたいなモノを
 もし本能的な感覚で気づいていたのだとしたら、
 あたしはきっと、発狂寸前ですわ。
 架空のものではなくて、実生活なんだから参ってしまいます。




 あたくしがもし、自分の小説に「愛子」という人物を登場させたら、
 どうなるか・・・・などというのも考えてみた。
 無論、舞台は未だ完結を迎えていない1500枚超のあの小説である。
 「愛子」かぁ・・・・。
 主人公とはあまり関わりを持たないところの人物だろうなぁ・・・・(苦笑)
 主人公(女)には弟がいる設定だけど、その弟の彼女とか(爆)。
 その程度にはアリかなぁ・・・・って程度(笑)。
 その他新しいポジションやら、今ある中に飛び込ませたら
 完全に輪姦される運命しかなさそうだもん・・・・「アイコ」っていう響きからして。
 感覚っていうか、今いるメンバーらが勝手に作った社会の中での価値観・・・・?
 あたくしにもよくわかんないや ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ 


 名は体を表す・・・・ってことでしたけど、
 こんな感じでいかがでしょうか。
 





 あっっ!!!!!
 言い訳じゃないっすけど、
 「アイコ」が輪姦される運命っていうのは、あたくしが作ったんじゃなくて、
 やつらが勝手に作った社会でのことですから、
 右ヨリ、左ヨリの人、角はやして突進してくるのはよしてくださいね。
 あたくしの責任ではないんです、一応。
 現実の世の中には、愛されて育った素敵な「アイコ」さんが沢山います。
 やつらが作った社会で生きる「アイコ」はどうだかわからないという話ですよ。
 



 これ以上、攻撃されるのは真っ平御免。
 生活に負担を来たすといけないので、本日はこれにて。

 雅子様、明日には退院予定だそうで、
 近々、お誕生日も控えているそうで・・・・
 お忙しいかもしれませんけど、
 愛を込めて、「愛子」様をお育てになってくださいませ。


 (そろそろ、逃げても大丈夫そうかな??(笑))
 


 

あさみ


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