2001年12月13日(木)
強敵!! 挑発戦隊クラチマン

 年末も差し迫ってまいりまして、今更ながら今年初の売り込み

 今まで、お前は何をやってたんだ・・・・?

 そう仰りたい方々は、今年の日記を全部読んで、
 とどめに投票ボタンを押してみましょう ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
 「こんな生活をしてやがって・・・・」という感想はもういいです。
 あと、同情するなら金をくれ(爆爆)
 冷遇もOKだから、仕事くれ(涙爆)



 あれあれあれ・・・・?
 話が変な方向に( ̄∇ ̄;) 



 忘れましょう。







 本日は、名古屋市天白区にある、とある作業所を訪れたのであります。
 ふむ・・・・作業所かぁ。
 うちの市内にもあったっけ・・・・何とか作業所とかいって、
 知的障害者たちが数人集まって、小さな付設工場みたいなところで
 単純作業を延々と続けてるような・・・・。
 送迎にはワゴン車をバス代わりにして、各人の家々を回って・・・・。
 言いたくはないけど、暗いよね。
 発想が。
 こいつらにはこれしか出来ないだろうっていう、社会的ステイタスが決めた
 バカバカしい価値観で押し付けられているようにも見えるし
 まぁ、例え本人らが希望したとはいえ、
 その本人たちの発想がちょっと暗いと思えるフシもないわけじゃない。


 「健常者と同じように見て欲しいんです。」


 たどたどしく、そう主張するが、主張が必要な時点で、
 どこか歪んでいると、あたくしなんかは感じちゃうんです。


いいじゃん♪



 あたしなんかは、健常者の中に異常なヤツいるの、いっぱい知ってるんだから、
 障害者手帳なんていうおシルシがあるだけ、あんたたちは救われてんだと
 数々のドキュメンタリーを見るたびに、そう感じたりもしてました、正直な話。
 実際、あたくしの通っていた小・中学校は、「福祉学級」という
 特殊学級が普通のように存在した。
 まぁ・・・・(当時)文部省が決めた教科書課程を、「普通」にこなせない
 と認識されてしまった児童・生徒がそういうところに入れられてしまうのだけど
 アレはですね、今から言わせて頂くと、「隔離」以外の何者でもありません。
 「隔離」されている本人たちは、何を感じていたんでしょうねぇ・・・・。
 ホッとしていたのか、更に頑なな何かを胸に抱いたか、
 それを慮る手段は、今となってはなかなか難しいですけれど、
 こういうご時世になって初めて、あたくしも「隔離促進」側にいたことに
 何だか罪悪感さえ抱いちゃうんですわ。


 今でこそ、自分で「あ〜、う〜、弱っているぅ〜・・・・」などと
 平気な顔で言えるようになってしまっているけれど、
 それさえ、プライドが邪魔して言えなかった時代のことを思い出す。
 びゅんびゅんと、風を切って、
 先へ先へと開拓しながら進むことだけに重きを置いていた時代は、
 自分が「弱っている」何ていう発想など微塵もなかったし、
 「隔離」や「福祉」に対する考え方や、捉え方も随分違った。
 というか、ハッキリ言います。
 「偏見」持ってました。
 

 しかしですね、その「偏見」がさっと消え去ってしまったのは、
 自分が病んでからではないのです。
 社会的に「健常者」と呼ばわれる人たちの中の方に、
 明らかなる「異常者」を見出せるようになってからです。


ここで、誤解があるといけないので、
きちんと言及しておかなければならないことがあります。



 精神疾患をもっていたり、それを治療するために通院している人は、
 決して異常ではありません。
 異常なのは、戦前に創り上げられたと思われる妙な価値観の枠からはみ出さないように
 自分を押し殺したり、他人を締め上げたりするのを
 平気な顔をして、日常的に通常に行なえる人たちのことを指します。
 勿論、本人たちは「多数」という恐ろしい後ろ構えで以って
 自分の価値を見出しているので、
 自分で「異常」だなんて思っていません。
 自分で「異常・・・・?」と思った時点で、その人は正常へと向かっているとも言えます。
 何故なら、「多数が正常」という恐ろしき日本社会の構造の中で
 自分がはみ出しているという自覚をきちんと持てたからです。
 今の日本社会を支えているのは「異常者」といっても過言ではありません。
 「異常者」の社会からはみでること、イコール、正常への道・・・・。


 取って付けたような善人ぶった文章ですけど、
 実際にそうじゃない・・・・?(誰に同意を求めてるんだ(爆))


 そんなあたくしも、異常と正常の境界でフラフラしてます。
 だけど、その境界とやらも誰が作ったのか、不思議じゃない・・・・?
 (だから同意を求めるようなことをするなよ)
 この自信のなさ ↑ が、自分の所在のなさ・・・・
 つまるところ、どこに帰属することのない、
 根無し草系・フリーアクトレス・フリーターライターという表現に結びつきますが
 どうでしょう・・・・?(爆爆爆)<また同意求めてるよ。


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 このままだと、本日訪れた「作業所」のイメージにも関わるので、
 早速、本題に移りたいと思います。



暗くない





 のですわ、どっから見ても。
 共同単純作業なんか、欠片もない、一人一人が全く別方向を向いていて
 それでも、彼らがやっていることは、かなり創作系の個性的な作業である。
 でも、自分勝手じゃない。
 そして、物凄い集中力。
 何なの?? この空間は。

 PC3台??
 室内の照度も、そこらのテナントと比べ物にならぬくらいに明るいぞ??
 会社か??
 傍らのテーブルでは、編物をせっせとしている1人の女性。
 同じテーブルの反対側では、自分の住所の書写練習しているらしい男性。
 しかし、パッと見、「障害」という言葉とは縁遠い。
 デジタルとアナログが混在する奇妙な空間を通過して、
 奥に通されると、そこは、「団欒」を目的とした
 そうだなぁ・・・・あたくしが知っている空間でよく似た場所といえば
 「楽屋」みたいな感じの空間。


 あたくし、今日はどこへ来てしまったわけ???
 この人たちは一体・・・・???






 クエスチョンマークが頭ん中をぴょんぴょこ飛び回るので、
 とりあえず、ここのボス(あたしん中ではクラチマン)倉地氏の奥様に
 色々と話を聞いてみることにした。


 ここに通ってくる人たちは、ほとんどが精神障害者で、知的障害者ではないというのが
 最初に判明した。<そういう人もいるにはいるらしいが、傍目にはほとんどわからない。
 つまるところ、先天的な「ダウン症」だとか「小児麻痺」だとかいう
 脳障害ではなく、
 後天的環境不適応症候群(勝手につけた(笑))・・・・「ひきこもり」「パニック」
 等々の人々らしい。
 精神科などのお世話になっている人たちで
 要するに、もともと繊細で研ぎ澄まされているばっかりに
 居場所を無くしてしまった人たちというわけだ。

 納得。
 そうならば、さっきの物凄い集中力も理解できるし
 自由創作系で、それぞれの個性がバンバン出ているのもわかる。
 自由な空間、自由なベクトル。
 「楽屋」には、ぶっ倒れてしまった人たちのためにと
 布団もちゃんと用意してあったが、
 創立以来、緊張などのパニック等で発作を起こした人はいなかったと、
 クラチマン(妻)はそう仰っていた。




 クラチマン(夫)は、途中1時間ほど、作業(お掃除かな?)に出ていたのだけれど
 帰ってきてから、みっちりとそのお話を伺った。

 
 ここのボスクラチマン(勝手につけた)こと、倉地氏は、
 もともと映画畑の人で、
 一目で、そうだとわかるのは
 まず、とにかく野望の多いところと、
 うちの山賊にも似た堂々たるハッタリをかますところ、
 ハッタリだけで治まっているうちは良かったが、
 徐々に、その野望に向けてメンバーを挑発しちゃおう♪
 なんていう個人思想がある時点で、
 どうしてこの人のパワーが福祉に向いてるんだろうと不思議になるくらいに
 ちゃっかり映画畑の人なのだ(爆)。
 でもって、「本物志向」なのである。
 通ってくるメンバーたちに仕事を与えるのであるが、
 どうせなら、本格的なことをしようってんで、
 その道のプロを呼んできては指導や講習を行なうのもその一環だそうだ。
 その上、奇妙な沖縄カブレで(笑)、
 所内にはカンカラ三線や、合皮だけど蛇皮張った三線もおいてあり、
 それも沖縄の人を呼んできては月に2度ほど、お稽古する時間を持っているらしい。
 バンドも組むぞぉ♪ などとも宣う(爆)。
 よいわぁ〜( ̄¬ ̄*) 〜♪


 しかし、論点は、ずれていないのである。
 芸術と福祉は、今、一番ニーズのある分野だ。
 ただ、今の日本では巧く融合していないだけで、
 ハチャメチャな野望をクラチマンは喋り捲っているように見えるのだが、
 実は、芸術分野、福祉分野の両方から、今一番求められているものを
 両方一緒にやっちまおうということを考えているらしいのだ。

 こういうふうに書くと、「それは違うぞっ!」と本人が
 飛び出してきそうだけど、
 あたくしも、元々、「野望」「挑発」という言葉が
 大好きなのを忘れてもらっては困る( ̄^ ̄)
 根本的にそういう言葉を使う人は、自分そのものも
 「野望」「挑発」というのに弱いものである(くすくす♪)
 あたくしが、彼を挑発することも可能だということ(くすくすくす♪)




 実は先日、あたくしに「戯曲、書ける?」
 挑発したのは、何を隠そう、このクラチマンである。
 その挑発にまんまと煽られて、
 あたくしは自分の宣材写真と名刺を携えて、ここを訪れているのだから世話がない(爆)。
 「面白ければ、ニーズと時流が合えば、何だってやってやるさ♪」
 仏の笑顔で、クラチマンはあたくしを明らかに挑発していて、
 この作業所の「芸術サイド」で、あたくしはまんまと引きずり込まれてしまったのである。












書いてやろうじゃん!




















 モノの見事に挑発にはまり、本日、脳みそにリタリンがぶっこまれてあるので、
 あたくしは、正に戦闘モードである(爆)。



 更にクラチマン挑発は続く。
 彼の人脈たるや、さすが映画畑というだけあって、物凄い広がりを見せる。
 某●HKの朝ドラに出演していた、沖縄系の役者さんがいるのだが、
 「彼と二人芝居でもしてみるか?」
 とまで言い出すのである。



 こちとら、キャリア皆無の「根無し草系・フリーアクトレス」である。
 それが叶えば、即キャリアになるではないかっ!!
 いいように煽られ続け、あたくしはパッキパキに覚醒中・・・・・。





















演ってやろうじゃんっ!




























 ダメダメちゃんですね、あたくし♪
 「できるか?」と問われた時に、「できねえ」と言えない性質ですの(苦笑)。
 芝居をやる人間は「できない」と発言するのはタブーなのです。
 それが身体に染み付いてしまっているようですねぇ・・・・(しみじみ)
 まだ、役者でいられたんだわ、あたくし・・・・(しみじみじみ)

 嗚呼。クラチマンは、あたくしのような人種のことを、完璧に見抜くのですね。
 映画監督らしい一面ですわよ、それって。>クラチマン











 その他、「書く」にあたっての収獲は数々あったのだけれども、
 面白いことに、きちっと「書く」「演る」両方での売り込みがとりあえず完了。
 今、狙っている事務所へのオーディションを受けるか否かも迷っているところだ(爆)。
 だって、ここのボス、面白いくらいの野望家なんですもの。
 巧くすれば、大チャンスが舞い込んでくるとも限らない。
 そのためには、今度はあたくしが彼を挑発する必要がある。






 ほら、ここに、すんごく面白い「素材」があるぞ♪






 そう、アピールしまくる必要がある。
 そのためには、書いて、演じて、「面白い」ことを証明せねばならない。
 本物志向の彼は、本物でないと納得しないのである。









 オーアエも言ってたっけか。
 そのパワーを爆発させる場所を間違わなければ、いけてるはずだ♪
 ・・・・と。







 まだ、あたしは死んでねえな。
 そう確信した。
 原稿用紙の上でも、舞台の上でも、まだあたしは死んでねえ。





















 しかし・・・・・・・。
 とんでもない人間と対面できたものだ。
 挑発戦隊クラチマン・・・・夫婦揃って、赴き深い人だった。







 起動戦士アサミンジャーとしては、地球の平和を守るのに、
 ヒーローがどっさりいてはならんっっ!!
 などと、見当違いのライバル視をメラメラさせてしまうのでありました(爆)。


 お後がよろしいようで。


あさみ


投票ボタンです。押すとアサミンジャーがはしゃぎます♪


あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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