2002年01月25日(金)
デアゴスティーニの思うツボ

 ハマってます(トホホ)。
 デアゴスティーニ出版の「ビジュアル源氏物語」に・・・・。


 毎回、あの出版社の汚い手には頭が下がる(爆)。
 初回発売は、激安(第2号から2〜3倍に値が跳ね上がる)で、そこで顧客を獲得し
 シリーズ化されて店頭に並ぶ専門雑誌の種類は数知れず・・・・。
 バイク誌に模型を付けたり、
 ついこの間なんかは宝石専門誌に原石をオマケに付けていたりもした。


 最初のうち(クラッシック音楽雑誌:付録はCD等)は、
 「おお・・・・」と感心していたりしたが、
 宝石専門誌が出た時点で、呆れて、開いた口が塞がらなかった(爆)。
 そうやって、どんどんデアゴスティーニの打ち出す企画そのものに
 不信感を募らせていたのだけれど、とうとう、ヤラれてしまいました。





























源氏物語。
それはシリーズ化するのに
もってこいのネタの豊富さと
日本文化の原点を知るに相応しい
絶好のモチーフ・・・・






























 日本史やら世界史の専門誌も出していて、もうそれらも
 100号を超えん勢いのところにきているのに、
 わざわざ、今更「源氏物語」に焦点を絞るところが、
 デアゴスティーニらしいといえば、そうである。
 あちゃらのご予定では、96号まで刊行予定とのことだ。


 単純計算してみましょう。
 365日はおよそ52週。
 年末年始やら盆休みやらで、大概、出版業界はその時期に合併号を出したりする。
 でもカウントとしては1号だ。
 うまく刊行が進んで、このシリーズを全部集めようとすると、
 確実に2年はかかるという計算になる。


 加えて、デアゴスティーニお得意の「特製バインダー」攻撃。
 96号全部をそのバインダーに収納しようと思うと、
 8冊購入しなければならない。
 今後2年間、定期的にこの週刊誌を購入するとどうして保証ができよう。
 しかしそこはそこ、あの会社もやり口が巧妙。























3月31日までなら
半額でバインダーを購入できますが、
それ以降は1冊につき1250円頂きます。
( ̄^ ̄)





























 3月31日。
 それは運命の日である。
 なぜなら・・・・・。
 刊行された号数が、丁度バインダー1冊分に納まる時期だからである。


 ここで、
 定期的に購読するか否か・・・・読者に選択を迫るわけである。


 しかし、モチーフが「源氏物語」になると
 買い始めると引っ込みがつかないという、弱みを握らされたようなものだ。
 昔から、この物語に関しては、まぁ巨編というのもあって、色々と逸話がある。
 「須磨がえり」という言葉が残っていて、
 これは、あまりにこの物語が長いので
 大体、第12帖の「須磨の巻」あたりで読むのをあきらめてしまう人が多いという
 なんとも、庶民をバカにした言葉の一端である( ̄∇ ̄;)


 まだ未完で、どこかの雑誌に連載中ならまだしも、
 物語は完結している。えらい長いけど。
 出来上がった作品を全て読まずにして諦めるというのは、
 根本的にやるせない(個人的に)。


 で、その勝負をふっかけたのが、件のデアゴスティーニである。


 読めるものなら、最後まで読んでみろ。
 こっちは2年がかりで、全部解説して刊行してやるからよ( ̄^ ̄)
































かっちーん
(-_-メ)


















 あ〜ぁ。もうあとの祭でございます。
 何も、デアゴスティーニの「挑発」になんか乗らなくても、
 瀬戸内寂聴という兼業尼僧が現代語訳の「源氏物語」を刊行しているし、
 彼女以外にも「源氏物語」を翻訳して刊行している人だっている。


 そもそも、牧美也子という漫画家が「あさきゆめみし」というマンガで、
 わかりやすく「源氏物語」を刊行して久しい。
 少女漫画界でも、日本文学界でも、彼女の功績は有名かつ評価されている。
 それも随分前に。


 デアゴスティーニもその「あさきゆめみし」を引っ張り出してきて、
 今度の「ビジュアル源氏物語」に引用しているくらいだ。


 後悔、先に立たず・・・・。





 こんなことなら、BOOK OFFにでも行って、
 一気に「あさきゆめみし」を購入して、
 それを読めばよかったものを・・・・。
 ハマってしまってからでは遅いのね・・・・(トホホ)。


 定期購読を思い立ったあたくしは、本屋に立ち寄るたびに、
 まだ650円で店頭に並んでいる「特製バインダー」を買いあさった。
 只今5冊GET。
 モノの見事に、デアゴスティーニの「挑発」にのってしまったあたくし・・・・。
 わかりやすいといえば、わかりやすい。
 素直といえば、素直。
 アホといえば、アホ。


 こんな読者がいるから、ああいう会社が生き残っていけるんだな・・・・。
 「出版業界が荒海状態だ」と、
 色んな分野の人々から予てから聞かされているにも拘わらず、
 本屋に行っては、日本の経済状態と出版社の動向を憂うあたくし。
 その一端を握っているのを自覚しているのに、この有様(トホホ)。


 5冊もバインダーを買ってしまったからには、
 それを埋め尽くすだけは購読する・・・・後にはひけないから(爆)。
 「須磨がえり」なんて、情けない称号を掲げられてたまるかっ!!

 それにしても。
 仮にも文芸人と名乗っているのにも拘わらず、あたくしってば・・・・




 多分、高校時代の古典の先生が、いけすかないヤツだったからでしょう
 ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ


あさみ


投票ボタンです。押すとアサミンジャーがはしゃぎます♪


あなたの毎日にずぅむいん・・・・

My追加




めーるはこちら♪

宿帖直通(BBS)