2002年05月01日(水)
闘え! 起動戦士アサミンジャー 「都合主義」の巻 〜嗚呼懐かしき、都条例第32条〜

 本日、早起き。
 目覚ましの鳴る丁度2分前に起きて、大勝利( ̄ー ̄)ニヤリッ
 何でかねぇ、目覚ましの鳴るほんの数分〜数秒前に目覚めた時の、あの征服感。


 「お前なんぞに頼らずとも、あたくしはこのように節制した生活ができるんじゃ」


 と、思わず時計に向かって、不敵な笑みを込め、呟いてやりたい衝動にも駆られます。
 とはいえ、寝不足(苦笑)。
 昨夜、あまりに寝つきが悪いので、マイスリーに加えて、
 件のアモバンを飲んだら、やっぱり気持ちが悪くなって(爆)
 こんなことなら飲まなきゃよかったぜ・・・・と、明け方までレム睡眠だけで
 乗り切ったのであります。


 朝食とって、お風呂に入り、身支度整えて、レッツゴー病院・・・・( ̄∇ ̄;)
 本日、対戦相手は、1回戦 メガネブタ2回戦 オーアエという、
 大変豪華なプログラム。
 気合いも入ります。


 まずは、婦人科。
 トライディオール21の副作用について、語ってやる。
 精神神経科のほうから出ている薬も飲み続けているのは、先方も既知している。
 生理痛は確かに前よりも和らいだものの、前までは月の半分は元気だったのが
 今では、浮腫みと倦怠感で1ヶ月が潰れるということを
 とにかく必死に訴えた。


「生理だけは、とっても順調です。
休薬来間に入ってきちんと3日後に来るみたいです。
でも、前までは、浮腫みも口の中とかだけだったのが、
今は全身に広がっちゃって、とっても辛いんです。
休薬期間だけは、何とかまともなんですけど。
あ・・・・あと、熱も下がりません。寧ろ上がっちゃってます。37.5℃切りません。」


「37.5℃かぁ。そいつは少しハイだなぁ。
向こう(精神神経科)でもらってる薬も飲んでるんでしょ?」


「アモバンがマイスリーに変わっただけで、後は全部同じように・・・・。」

「浮腫みは、偏ってない?? 脚とか、両方来る??」

「はぁ・・・・キッチリ、両方。」

「よし、じゃあ、検査しよう♪ 血液検査。」

「あのぉ・・・・それ、向こう(精神神経科)でも2度ほど
やられたんですけど・・・・」


「フツーの検査♪ 腎臓と肝臓の様子を見てみましょう。」

「はぁ・・・・。」

「検査結果は1週間後に出るから、それ以後に確認に来てちょうだい。」




 と、あたくしは検査オーダーの用紙を持たされて、メガネブタに帰された。
 処方には、これで終わりになるか続行になるかまだわからない、
 「トライディオール21」の文字・・・・。
 そういえば、2診でいつもついていてくれる看護婦さん、
 いなかったなぁ・・・・。精神神経科のフジワラさんもいなくなっちゃったし。
 あたくし、あの2人を見ていると、何となくだけど癒されたのに・・・・。


 とりあえず、そのまま同じフロアにある精神神経科に、診察券を出しにいく。
 すると、おぞましいほどの人の数・・・・・
 雰囲気は、同じフロアでも婦人科と全く違う。
 寧ろ婦人科のほうが、うじゃうじゃと人もいて、子供とかもキャイキャイ騒いでいて
 あたくし的には疲れるんだけど、
 こっちの雰囲気は、異常・・・・・・。怖いわ。
 婦人科の方は、看護婦さんもうじゃうじゃいるけれど、精神神経科は2人だけ。
 1人は、フジワラさんと同じくらいの年齢で、
 通い始めた時からいる看護婦さん(イマイさんだったかな)で、もう顔なじみ。
 この人に、とりあえず事情を説明し、診察状況を聞いてみる。


「あ・・・・そうやねぇ・・・・。あと、5人くらい後になるかもしれへんけど。」

「微妙ですね・・・・・・。」

「先に、検査に行ってきた方がえぇかもしれんね。予約券だけもらっとくわ。」

「じゃあ、よろしくお願いします。」



 検査受付は2階なので、階段で一つ下りる。
 婦人科で説明してくれた看護婦さんは、
 「エレベーターで降りられて、右手に行ったところですよ♪」
 と、丁寧に教えてくれたけれど、あたくしはエレベーターに乗れません。
 階段とエレベーターはホールで対面しているので、
 「え〜っと・・・・エレベーターから降りた時の右手・・・・」
 などと復誦しながら階段を下りた際に左に曲がった。


 生理中で、ただでさえ血液が足りないところ・・・・否応なしに抜き取られ・・・・
 おまけに、薬の副作用で常に渇いているあたくしの身体から、尿までとられ・・・・



 精神神経科に戻った時には、本日の体力を半分使ってしまったような感覚( ̄∇ ̄;)
 うじゃうじゃいる患者の中、数十分ほど待たされて、中に通される。
 恨めしそうにあたくしを見ないで。>他の患者
 あたくしだって、元々ちゃんと予約を入れてあったんだから。


 新しい看護婦さんは、無表情だ。
 フジワラさんにしろ、イマイさんにしろ、
 精神科にはやっぱこのくらいの笑顔があってもいいでしょう♪
 というくらいにニコニコしていて、かつ元気なのだけど、この人は、
 何だか突然、叫びだしながらどこかへ暴走する可能性を秘めているようで、
 何となく怖い。
 フジワラさんはベテランっぽく、患者が騒ぎ出しても、暴れだしても、
 泣き出しても、喚き散らしても、
 すぐに対応にあたり、時にやさしく、時に厳しく・・・・「お母さん」みたいな
 感じの人だった。
 こういう所に来る患者さんにとっては、ありがたい存在だったろうにな。


 新しい看護婦さんに、あだ名をつけましょう。
 すぐに決まりました(爆)。カオナシです(爆爆)。


 オーアエは今日も元気でした(そんなコトはどうでもいい)。
 あたくしは、血を抜かれてヘコんでるよ♪ と、早速メガネブタ戦の報告をした。


 と、オーアエ

「あなたには、帰る所があるの?」

「あなたのお父さんとお母さんは、あなたの誕生日を覚えてる?」


 早速、前回献上した「雑」の作品の中から拾い上げて質問してくる。
 読んでるよん♪ のアピールだ(笑)。

「帰る所はあります。」

「うちの山賊は、妻の誕生日を忘れることはあっても
娘の誕生日は忘れません( ̄^ ̄)」


「へぇ〜♪ 愛されてるじゃん♪ 箱入り娘じゃん♪」

「まあね( ̄^ ̄)」

「弟よりも大事にされてると思う??」

「そりゃもう、ガンガン思いますね。山賊に至っては
明らかに、あたしに対しての方が甘いもん。」


「本当に、生粋の、良い子だねぇ・・・・。」



 あたくしが嫌がることを知ってて、こういう言葉を使うんだ、彼は。
 じゃあ、悪い子っていうのはどんなだ・・・・と聞いた瞬間、
 処置室の方から、多分・・・・女性だろうな。
 泣き叫んで、ダダをこねるような声が聞こえてきた。


「あぁいうの。」

「・・・・・・・・。」

「あなた、ここであんなふうになったことないでしょ?」

「なかったっけ・・・・? あるよ、1回か2回。」

「あれは、ただぶっ倒れただけでしょ?
そういうのは『ワルい』とは言わない( ̄^ ̄)」


「ここではないけど・・・・家の中で暴れた。」

「でも、それって5人目のヤツとの攻防戦でしょ?」

「あ・・・・そうかぁ。」

「(本名)ちゃんのままで、やんなきゃ♪」

「やったこと、ないな。多分。
出来ないとも思う。あたし、元々こもってるのが好きだし。
休みの日も、どこかへ遊びに行くと疲れるでしょ。
そういうの、キライで・・・・休みの日は完全休養。外に出るのが嫌いなの。
遊びに行くのは休みじゃないのと一緒だもん。」


「じゃあ、どこかに遊びに行く時も、きちんと
演じ分けてるんだ??」


「うん。絶妙な配合で(笑)。
せっかく遊びに連れてきてくれるんだから、喜ばないと悪いよなぁ・・・・とか
せっかく綺麗な景色を見に、わざわざ来てるんだから、
感動しないとなぁ・・・・とか。あるある、そういうの(笑)。
親に対しても、友達に対しても・・・・」


「ある意味、すごいな、それ。完璧ないい子ちゃんじゃない。」

「でもさぁ、28でよ、普通は結婚してなかったら家にお金くらい入れるじゃない?
あたしなんか全然稼げてなくてよ、オマケに薬代もないものだから親にせびって
出してもらって・・・・・・・。」


「そのくらい、いいの、いいの♪ 何ならマケてあげようか?(笑)」

「まじ、そうしてもらいたい気分よ・・・・。」

「『うつ病』しちゃえば、5%負担でいけるけど、どうよ??
今、30%負担だから、おトクだよ♪」



 おトク・・・・とか、そういう問題でもないと思う。
 娘が、精神障害のレッテルを貼られて、ケラケラ笑っていられるほど
 サヨコの神経も太くはないと見ている。
 本当の意味での「親不孝」をしていないんだぞ、というのを
 いい子ちゃんのあたくしにわからせようとして、わざと、こんな提案をしたんだ
 オーアエは。

「( ̄∇ ̄;) ・・・・やだよ。それって、東京都では無料になる対象のヤツでしょ?」

「そうそう♪ あなた、住所もうこっちに移しちゃった?」

「もっと早く言ってよ・・・・遅いよ(診断下すの)。」

「そうだよなぁ・・・・田舎って人の目気にしすぎるとこがあるからなぁ。
その点、東京はそういう意味では暮らしやすい♪」


「確かにそうかも。『キチガイ手帳だよ♪』って、見せてくれた人もいたよ。」

「あははははは♪ そりゃ、いいな。」

「それよりもさぁ、センセー。
何とかして、熱下げたいんだけど・・・・」


「それはなぁ・・・・あなたの中のその鬱積した感情がだなぁ、
摩擦熱となって、こう肉体に影響を・・・・」


「( ̄∇ ̄;) そういう、いかにも科学的なことと
非科学的なことをごっちゃにして話さないで下さいよね。
こっちも必死なんですから( ̄^ ̄)」


「あははははははははははは♪」






 こうして、本日の診察は終わっていった。
 午前中は前述の通り、人が犇きあうくらいの盛況ぶりなので
 長々と話していられない。


 あたくしが診察室を出ようとした瞬間、オーアエは、こんなことをのたまった。


「あなた、今日はまた顔が違うねぇ・・・・。」

「センセー・・・・。」

























それ、
毎回聞いてる!!












「毎回も言ってないよぉ。」

「いいえ。毎回聞いてます( ̄^ ̄)」









 だるそうな患者たちの中を、ひとり笑顔で処方箋とともに颯爽と駆け抜け、
 会計に向かった。



 今日は、婦人科で検査をしたので、いつもよりまたさらに金がかかった。
 こうなりゃ、オーアエの言うことを聞いて、
 いっそのこと「うつ病」にしてもらって、容易く薬を入手できれば
 こんなに快適なことはないのになぁ・・・・。
 ヤツの書く一筆が、あたくしの財布の中身事情までも左右するとは
 今まで、気づこうとしなかった事実の一つでもある。


 ちなみに、東京都では、この条例を無くそうと石原都知事が動いているらしく
 条例適応者たちから、総スカンを食らっている。
 薬が飲めないと働けない。働けないとお金がない。
 お金がないから病院に行けない。
 この輪廻を巧く救ってくれたのがその「32条」なのだけど、
 中には、なかなかその診断書を書きたがらないお医者もいるというのは
 紛う事のない現実だ。


 東京で通っていたクリニックの先生はやさしかったけれど、
 痛恨の一撃(一言)をあたくしに残してくれた先生でもあった。
 その一言とは・・・・・

 何も言えずに帰ってきてしまった自分が情けない。
 そして今では、パニック障害ではないよと、診断されているのだから、
 あのお医者の言った言葉で、あたくしが都落ちしたといっても過言ではない。


 脅してでも「書けっっ!!」と言うべきであった・・・・。

あさみ


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