あな、恐ろしき洗脳( ̄∇ ̄;)
なぁ〜んてね。
本日、母の日。
わが弟・リョウヘイちゃんも律儀に花を持って我が家を訪れた。
サヨコ、無論、上機嫌。
さて、そんなコトはさておき。
あたくしら兄弟が卒業した中学は、
当時、荒れ放題な状況から自力で這いずりあがり、
見事に転生を図った時期を迎えており、
学校行事や、その他の活動にもめちゃくちゃ力が入っていることでも有名で
それを、あたくしらは後々「洗脳」と呼んで、からかった(笑)。
実際、この日記にも以前登場した、同じダンス教室の
エミコ先輩も同じ時期に当たるわけだけど
名誉ある生徒会長職のことを、
それこそ叫びながら、否定したい過去であることを吐いた(爆)。
で、リョウヘイちゃんと話しているうちに、時期も時期なだけに
「合唱コンクール」の話題になった。
この「合唱コンクール」・・・・・。
そんじょそこらの学校行事とは、一味も二味も違う熱の入れ様で
大体1〜2ヶ月くらいをかけて、2曲を仕上げるわけであるが、
まず、音楽の授業が全てこの曲のために犠牲になり、
そして、朝と放課後、それぞれ30〜60分はこのためだけに犠牲になる。
部活の朝練をしたい生徒も、ウズウズしながらとりあえず諦めて教室へ。
放課後の部活に行きたい生徒も、とにかく指揮者&文化委員のOKが出るまで
教室からは離れられないという凄まじさであった。
何しろ、1つの教室に必ず1台ずつ電子ピアノが常備してあったのだから
どのクラスも練習には何ら支障がないというわけ( ̄∇ ̄;)
今から考えると、とてつもなく万全な設備であったなぁ・・・・
(あんな所に金を使うなら、とにかく体育館と廊下を直せよ(-。-) ボソッ)
と、思わずにはいられないほどに、徹底していて
それによく各クラスに、きちんとピアノが弾ける子達が
それは便利なことに1人以上ずついたよなぁ・・・・と、
それこそ今から考えれば、クラス分けの際に明らかに
この「合唱コンクール」をめちゃくちゃ意識していたとしか考えられないような
教師陣の策略めいた意識が垣間見られるのである。
歌を歌うことは、キライじゃなかった。
寧ろ、音楽の授業が徹底した混声合唱ばかりなので
嬉しかった。
楽典とか、分けのわからない楽器の練習とかは
極力カットされていて、全て「合唱曲」に注ぎ込まれていた。
最近・・・・というか、ネットを始めてからわりとすぐだったと思うけれど、
合唱曲ばかりを配信しているサイトがあるというのを発見し、
自分のやったことのある曲をDLしてきては
懐かしいピアノ伴奏をたまに聴いたりしていた。
ここで思うのである「すりこみ」というのは、恐ろしいほどの効力を発揮する。
何しろ、3年間みっちり、ほぼ毎日朝夕に歌わされてきたのだ。
足らなければ、別枠をとってでも練習をさせられていたのだ。
あたくしは、地声が高いわりには3年間、ずっとアルトだった。
リョウヘイちゃんはきちんと声変わりを迎え
混声四部になる頃には、バスを歌っていた。
懐かしいので、お互いに歌ってみたりもした。
無論、ヤツがバスで、あたくしがアルト。
昨今、ハモリが流行らしいけど、
主旋律がないとかなりマヌケなものである( ̄∇ ̄;)
「なぁなぁ・・・・うちらのパートって地味やったよなぁ。」
「地味も地味!! 低すぎて(声が)出やせん上、
何せ目立つことが1度もない(トホホ)」
「あぁ・・・・そんなん言うたらね、アルトなんか
ソプラノあってのアルトやで・・・・?
あんたらは、まだ『大地讃頌』や『Halleluja』で見せ場があったやん。
あの大々的な混声四部合唱において、うちらのパートは
ほぼ要らん(爆)」
「そういや、アルトの音階って知らんわ。」
「バスはいいやん。ピアノの左手がパートのほぼ音階やで
あたしだって、わかるで。」
「それは、お前が指揮者やったからやろ?」
「まぁ、それもあるけど・・・・。」
「俺らはな、所詮あの合唱においては縁の下の力持ち的な
存在やったんやて・・・・」
「うん・・・・目立つのはソプラノの子ばっかやわ。」
「『大地讃頌』ハモってみればすぐわかる。」
「♪ははな〜るだいち〜の ふぅと〜ぉこ〜ろ〜にぃ〜(アルト)」
「♪ははな〜るだいち〜の ふぅと〜ぉこ〜ろ〜にぃ〜(バス)」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
(2人して改めて)
「めっちゃ地味な
ハモリやなぁっっ!!(爆)」
とはいえ、恐ろしいのはこの「日常のすりこみ」が
およそ、15年経ったと思われる現在、
音程、歌詞、符割、全部を覚えているのだ。
あたくしに至っては、1年の後半位から指揮者もやっていたので
全てのパートがどこから入ってきて、
どのパートの方を向いていなければならなかったとか
(学年合唱や、全校合唱のレベルだと、
指揮者もただ前を向いていればいいというわけでもなく・・・・)
ソプラノを止めて、残りパートのユニゾンがあった箇所とか
とにかく全部を覚えているのである。
おまけに、自分で振った曲は、
大体全部のパートの音を覚えているのである(爆)。
忘れてもいいようなことなのになぁ。
あたくしだけじゃなくて、リョウヘイちゃんも覚えているんだから、
この「すりこみ」はかなり本物だ。
おまけに、自分たちのクラスはやらなかった曲まで
なんとなしに覚えているのだから、凄まじい。
「親知らず子知らず」
「消えた八月」
「お母さん」(リョウヘイちゃんはやった)
「名づけられた葉」(別曲で2パターンある)
「木琴」
「はだか馬に風が吹いた」(リョウヘイちゃんはやった)
「空かける天馬」
スコアがないのに唄える曲というのが、何曲も存在する。
それにはきちんとした理由があって、
授業中でも何でも、他のクラスが練習している時間帯には
それぞれのパートがそれぞれに指導を受けているので
数学の時間も音楽みたいなもんだったのだ(爆)
あまりにこの現象が面白いので、2人してMIDIを聴きながら
地味なハモリで唄っていた(爆)。
「山のいぶき」
「大地讃頌」
「夢の世界を」
「Halleluja」
「グローリア」
「マイ・バラード」
「河口」
「虹と雪のバラード」
ここらは、共通してそれぞれがそれぞれの時期に習った曲だ。
主旋律がないくせに、ピアノの伴奏さえあればそれぞれの旋律で唄える
奇妙な姉弟です。
ちなみに、山賊はめちゃくちゃ歌がうまいですが
サヨコはハモッてやろうとすると、
主旋律がどこかへ行ってしまうほどに協調性が豊かです(爆爆)。
今度は、「ゴスペラーズ」あたりをマスターして
2人(リョウヘイちゃん&あたくし)でカラオケに行って、
主旋律以外の音でハモッてみたいもんだなぁ、などと、
わけのわからぬ事を思いついた、母の日の姉でした( ̄∇ ̄;)