2002年06月10日(月)
セブンスターと革ジャンの匂い

昨日に引き続き、ちょっと色っぽ懐かしい話でも。









あたくしは、匂いによくヤられる。
自発的につけるようになったコロンとか、
たまに焚くお香とか、
たまたま、愛してしまった人が吸っていた煙草の香りとか、
そういうのが、まるでパッチワークのように自分の中に入ってきて
それがいつしか、自分のものになってしまったりする。


がっつり影響されちゃって、びっちり自分のものになっちゃって・・・・。


愛する人が自分の許を去ってしまっても、匂いだけは自分の処に残っていった。




















昨日、久々にセブンスターを買った。
出かける時に、煙草を持って出るのを忘れて、
出先の自販機で買おうとしたら、いつもの銘柄がなくて、
それでセブンスターにしたという、他愛のないことなのだけど、
日常とは違うし、非日常といってしまうには足らぬ程度の事件。


























まだ「自分」が自信を持って「好き」と言えるものを模索していた時代。
その頃に入ってきたものというのは、かなり濃厚に記憶に残り、
再び、そのものに出会うと、
今ではまるでフラッシュバックでも起こしたかのように
当時の記憶や感情が、物凄い勢いで脳裏を巡り巡る。





「自分」が自信を持って「好き」と言えるようになった物。
それが、セブンスターと、革の匂いだった。





継ぎ接ぎだったあたくしの「個性」を
「それがお前なんだよ。」と、いとも簡単に言ってくれた人の匂いだった。





彼は服装にとても気を使う人で、部屋もいつも綺麗に片付いていた。
その彼が、気に入ってよく着ていたのが、本革のベスト。
ボタンダウンを好んで、それに合わせた黒いベストは
彼によく似合った。
そして、彼が吸っていた煙草は、セブンスター。
彼の部屋に行くと、パチンコの戦利品として、
いつも2カートンは棚に入っていた。


当時、ちょっとした悪戯心で、
彼が灰皿に休めていた煙草に口をつけたことがあった。
彼の味がした。
嬉しいと思った。


























昨日、久々に吸ったセブンスター。
懐かしい味がした。


リョウジ君に、革専門店で安く手に入れたというジャケットを見せてもらった。
懐かしい匂いがした。
そのジャケットを見て、









「いいじゃん・・・・・・・。」










とか言いながら、その裏側で、
勝手に原点に帰っちゃってて、トリップ。
あの場所が、模索の結果に手に入れた、
未だ廃ることのないあたくしの嗜好の香りだったのか・・・・。
それに気づいた。
そこに辿りつくまでに、いくつもの匂いを通り抜けてきたけれど、
それを取りまとめてくれた、年下の彼の功績は大きい。

今でもやっぱりセブンスターなんだろうか。
ちょっと懐かしい味を嗜みながら、昔のことを思い出していた。

・・・・そんなことよりも。

いきなり現実に引き戻されたのであった( ̄∇ ̄;)

あさみ


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