間違った予約の入れ方をしてしまったと思います。
本日、奇しくも、日本代表は、VSチュニジア戦。
決勝トーナメントがかかった大事な試合です。
日本中、どこも大荒れ。
どこやらの中学か高校は、たまたま稲本の出身校だというので、
1限の授業を5分ずつ短縮して、計30分をはじき出し、
14時30分には授業が切り上がるようにして、
生徒たちが早く家に帰ってサッカー観戦できるような配慮をしたらしい。
(見ないと、次の日仲間はずれにされそう( ̄∇ ̄;))
(洗脳に近いな、コレ・・・・)
沖縄の教育委員会は、各学校に通達を出して、
15時以降、教室でテレビを見てもいいよ、という許可。
見られるか否かというのは、
各学校の校長先生の裁量に委ねられるという事だったけれど、
許可を出さねば、学校で暴動がおきかねないので、
どの校長も身を案じて、きっと許可を出したことだろう・・・・。
(簡単に予測がつくぜ・・・・)
一番、アホかと思ったのは
東証に勤める人々が、皆、あのブルーのユニフォーム・・・・もしくは
韓国の赤いユニフォームを着ての、お仕事( ̄∇ ̄;)
これには、ちょっと呆れて、開いた口が塞がらなかった。
いつもは、各企業の株価を流している、例のループ上の電光掲示板には、
朝っぱらから、「がんばれ日本」の文字がずっと流れていたんだという。
株の動きを常に見ている、そのテの人々がそんなことでいいのだろうか??
お前らのその方針で、どっかの一部上場企業がパッタリ不渡り出しても
知らねぇぞぉ・・・・(-。-) ボソッ
一企業の方針ならわかる。
このサッカーフィーバーに便乗して、1円でも自社の株が上がるんなら
儲けもんだもの。
でもなぁ・・・・それを統括している東証がなぁ、コレだもの(苦爆)
不景気、不景気、と騒ぎ立てているのだから、
ちゃんと仕事しろよ、ちゃんと。
で、本日病院でした。精神神経科。
予約時間は16時30分。
試合の真っ最中ということになる。
とはいえ、ここは大病院。
ロビーや喫煙所に設置されたテレビは全部、サッカー中継で
どう考えても、病院職員としか思えない格好の人が、
そのテレビにかじりついている。( ̄∇ ̄;) ( ̄∇ ̄;)
仕事せぇよ・・・・お前ら(-。-) ボソッ
この時間は、いつもはこんなに人がいないはずなのに、
どこから湧いて出てきたのか、テレビの前だけは人が沢山いるのである。
まぁ、いいや。
精神神経科の外来にはテレビ、ないもんな。
(婦人科の外来には、小さいながらもテレビがあった。)
(いつもかかっているのはNHKだったけど(笑)。)
静かなものだ。
しかもこの時間だから、予約患者も少ないし、とりあえずはラクだ。
人が多い所は、嫌い。
と、いつもお世話になっている看護婦のイマイさんが、
予約時間になる寸前に、申し訳なさそうにあたくしに言う。
「ごめんねぇ、日野さん。
オーアエ先生ね、今、急患で病棟の方に行ってみえるんやわ。
ちょっと遅なると思うけど、待っとってね。」
何だとっ!?
イマイさんが悪いわけじゃないので、そこはそれ、笑顔で
「はい、わかりました♪」
と返事をして、大人しく待つことにしたのはいいけれど、
あたくしの頭の中は、不信感でいっぱいである。
精神神経科といえども、病棟まで行けばテレビがある。
無論、誰かがサッカーを観戦しているだろう。
あのヤロウ・・・・
急患に
かこつけて
病棟に
逃げやがったな
(確)
仮にもお医者なんだから、診察放棄はやめてくれ。
しかも、高々サッカー観戦ごときのために・・・・。
あたくしが、多分、あからさまに
「オーアエはサッカー観戦のために
病棟に行ったに違いねぇ・・・・。」
という表情をしていたのだろう。
イマイさん&カオナシさんはあたくしに気を使い、
「日野さん、今日の髪形、可愛いねぇ♪」
「ホント♪ 着物なんか着たら、似合うやろうねぇ♪」
「先生、遅いねぇ・・・・本当に急患なのよ。」
などと、いつもは交わさないような会話まで飛び出す始末。
はいはい・・・・わかりました。
急患っていうのはホントなのね(苦笑)。
そして、待つこと20分。
そうだな、わかりやすい言い方で言えば、丁度、前半が終わった頃に
オーアエはやってきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・わ、わかりやすい登場の仕方( ̄∇ ̄;)
あたくし、いつもは少々先方が遅れても、きちんと挨拶をして
診察室に入るのだけど、
今日は、少々、気分を害している。
「どうぞ」と、オーアエ自ら促してくれたのだけど、無言で診察室に入った。
例えば、前の患者さんに時間がかかって、それで予約時間がずれ込むのは
仕方がない。いつもあたくしもそれで他の患者さんに迷惑をかけたりもするから
そのへんは、持ちつ持たれつ・・・・オーアエが悪いわけでもないんだし。
でも、今日は・・・・!!
たかが、タマケリのために、自分の診察がオシているというのは
マジで許せない。
「熱の方はどう?」
「・・・・ちょこっとだけは、下がったけど。
まだ、37℃切らないよ。」
「それは、困ったなぁ・・・・・・。」
「っていうかさぁ、センセー。
今、急患とか言って、病棟でサッカー見てへんかった??(-_-メ)」
「それがさぁっ!!
病棟のテレビ、カード入れないと映りませんって
看護婦さんに言われてさぁ。
3つあるんだけど、どれつけても映らないんだよっ!!」
ぎゃ・・・・・・・・逆ギレ??
何で、あたくしにその文句を言うわけ??
でも、とにかく、本当に急患だったのね。
それは、いいや。
「あたし、前半20分くらいのとこまで見てきたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
(優越感)」
「で、どうなってる?」
「まだ0対0。でも、ベルギーは先制してたよ。
今日、同時刻に静岡でキックオフでしょ。」
「そうかぁ・・・・・・。
で、あなた、サッカーファンなの??」
「違うよ。」
どこから見てもサッカーファンとは思えないオーアエと、サッカー談義(爆)。
急患は本当としても、とにかく、
観戦しようと、3つものテレビに向かって試行錯誤はしてたのね・・・・(-。-) ボソッ
映らなかった病棟テレビ、万歳。
あたくしは、とにかく、昨日の発作のことを報告したかった。
マジでヤバいと思ったし、いつもと感じも違ったし。
そのことも一通り報告し終わり、あたくしの中にいる5人の事とか話した。
あと、子供時代のことを少し話した。
他の子と、やっぱりあたくしはちょっと違うらしい。
「それを、小説に書け」と、オーアエは処方箋をあたくしに渡した。
階下に下りていくと、いつもは絶対に人っ子ひとりいないロビーに、
明らかに病院勤務者と思われる人たちが、大きな画面を囲んでいる。
だから!! 仕事をしろっ!!
いつもは、どこにいるのかハッキリしないような面々ばかりじゃねぇかっ!!
17時で、会計も薬局もしまってしまうので、
救急外来のところで、精算をしてもらう。
救急外来だけあって、ここのカウンターは、いつも殺伐としている。
長椅子で待っている人たちも、雰囲気が深刻そうだし、
会計精算も、カウンター内部の人が少ないのか時間がかかる。
が、今日は、明らかに雰囲気が違う。
「あのぉ・・・・お願いします。」
あたくしは、カウンターの中にいた若い男性に声をかけた。
が、その人は会計精算の人ではなかったらしい。
裏手に回って、●●さ〜ん、と、誰かを呼んでいる。
すると、いつも殺伐とした雰囲気を作っている張本人(男性)が出てきた。
が、明らかに物腰が違う。
精算にはいつも通りの時間がかかったのだが、いざお金を払う段にになって、
明らかに、にこやかなのである。
あたくしはこの男性の笑顔と、発せられる声、
そして、いつもは必要最低限のことしか喋らないのに
色々と声をかけてくるこの様子で、全てを悟った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本が勝ったんだ、と(爆)。
そうか。
日本の勝利は、いつもは無愛想なこのオッサンにも笑みをもたらす
ものだったんだな。
何だか、妙に納得する。
もう、何もかもがどうでもよくなってしまった。
どうせ、あたくしの病状なんかよりも、サッカーの方が大事なんでしょうよ。
帰り道。7番(中田)の青いユニフォームを着て、サッカーボールを持って
いかにも・・・・という感じではしゃいでいる高校生っぽい男の子らを見かけた。
一面、田んぼしかないようなこの通り沿い・・・・・
決勝トーナメントになったら、もっと凄い事になるのか・・・・。
そんな日は、病院に行きたくないよ・・・・(トホホ)。