この日。あたくしは太陽よりも先に目が覚めて、午前中までにあれこれと自分が出来そうなことから 少しずつ、家事の端っこの方を(苦笑)やっつけていた。 疲れたら、また昼寝をしたらいいんだわ。 今日なんかは特に、咎められようがないくらいに早起きしてるんだから。
汚したままで寝てしまった台所を少しずつ片付け、その間に家中からゴミをかき集めてきて結束、 白いワイシャツやTシャツをさらし、付け置きにしておき、天気が持ちこたえるんであれば、 あわよくば干してしまおう・・・・と、何だかんだいって、同時に3、4つのことを進行させていた。
・・・・正午には切れるな、この電池( ̄∇ ̄;)
自覚しているからこそ、動ける・・・・そんな時もあるんだわ(笑)。 もう、あんまり自分に逆らっていても、いいコトなんか1個もないんだからと、 最近、「いい意味」での「放棄」と「適度な諦め」まで身につけたアサミンジャー。 やはり月の使者は、すでに現地を飛び立っているのか、波のように押し寄せるこの倦怠感だけは どうしようもないのですが(トホホホホ)。今月、ひょっとしたら、PMSの余波は少なくて済むのかも♪
そうこうしているうちに・・・・っつうか、まだ朝の8時半?? ゴミも全部出したし、洗濯機の中は漂白中の白い物だらけ。空は曇天。 雨は降りそうで降らない。こういう日が一番の鬼門なんだよね。 そんなことを考えつつ、次は何をしたものかしらと、HDDに溜め込んだ特番をやっつけつつ、 未だホットコーヒーではなく、朝は絶対的にアイスコーヒーのアサミンジャー。 うぅっ・・・・ぷよ2がいない朝っていうのは、早起きするほど開放的だなぁ(爆笑)。 (夜勤明けだったので、どうせ帰ってくるのは午前中ではあるものの、ほぼ昼だし。)
と、そんな時だった。
「ピンポーン♪」
だ、誰よっ!? 今、逸早く正解したヤツ(違うだろ)。<クイズ番組、見すぎ( ̄∇ ̄;) あたくし、絶不調の時はドアホンがなろうと電話がお呼びだろうと、絶対に出ない。 よっぽどの用件であれば留守電に何らかの痕跡は残されるし、訪問者も日を改めてやってくる。 しかし、この日は「絶」好調ではなくとも、まずまず好調だったので、応対に出てみることにする。
「宅急便で〜す。」
荷物が届く予定に心当たりはなく、「雑」のT氏から何かの書籍を頂戴する時は、「冊子小包」・・・・ ほとんど郵便であることが多い。 ・・・・宅急便。ドアを開けるとその名のとおり、ヤ●ト運輸のおいちゃん。 (「宅急便」というのは商標で、日本●運、佐●急便、西濃●輸、等々は総称して「宅配便」と呼称せねばならない)
「新宿のリエ様からのお届けです。」
「あ、はい。」
丁寧なおいちゃんだなぁ・・・・。 ( ̄□ ̄;)!! っていうか、リエ??? こんな時期にまた何ゆえ??? 荷物を受け取ってドアを閉め、リビングに運び込んだ大層な箱をしげしげと眺める。 確かに差出人はリエに相違なく、住所もいつもいる隊の略称が記されている。 他人が彼女の名を語るのは、ある種、非常に困難で、難しいとも云えるのだけど。 伝票が貼り付けられた下には、新宿にある某大手デパートの包装紙がかけられていた。 ・・・・何だろう? 彼女は常々、あたくしに対して色んなサプライズを仕向けてくる。 誕生日だから・・・・と、あたくしにはおいそれと買えない、ブランド物のバッグをくれたこともあった。
「こんないいもの、勿体無い! 使えないよ・・・・」
と言っても、
「いいから、いいから♪ あたしたちは国民の血税が給料なんだから、国民に還元してるだけ♪」
と、まるっきり取り合ってくれないこともあったっけ・・・・。 し、しかし( ̄∇ ̄;) あたくしの誕生日はご存知のとおり、ちょうど半年前に既に終わっておりまして、 いくら前後6ヶ月、プレゼント受付中♪と冗談めかしても、その冗談をまともに取り合う人なんて いたためしがないんですが・・・・( ̄∇ ̄;)
いざ開封!!
( ̄□ ̄;)!!( ̄□ ̄;)!!( ̄□ ̄;)!!
我が家が横浜中華街になりましたんですが・・・・(爆)。 山のような「シウマイ」・・・・そう、「シュウマイ」ではなく「シウマイ」といえば崎陽軒!! それと一緒に、中華粥のセットが。 何であたくしが、崎陽軒の「シウマイ」が好きだということを知っているの?? そんな話、したことないはずなのにぃ・・・・。 早速、彼女にお礼のメールを速攻で入れる。 なんか、すごい。・・・・なんか、うれしい。
しばらくすると、ぷよ2も帰還した。 圧巻の「シウマイ」の山に驚いたのは、あたくしだけではなかった。
「ど、どうしたの?? コレ・・・・。」
「いや、今朝方、宅急便でね。リエから届いたの。」
「また、何で??」
「それがさっぱり読めなくて・・・・。横浜方面にでも足を伸ばしたのかしら?」
あんなに有名な横浜名物を彼はあんまりよく知らない。 うむ・・・・横浜といえば崎陽軒。崎陽軒といえば「シウマイ」。 極々、当然な方程式だと思っていたんだが(爆)。 だって、今こうして打ち込んでても「崎陽軒」が一発変換で出るんだよ(爆)。 そこまで有名な固有名詞ってコトなんだわ(爆笑)。
「それにしてもリエちゃん・・・・すごく夕雅先生のことが好きなんだね。」
「え・・・・?」
「夕雅先生とは、いわば真逆のタイプっぽいのに。 あぁ、だから、尚のこと好きなのかもしれないね。変な意味じゃなくてさぁ。」
「あぁ・・・・うん。わかってるよ。」
「夕雅先生が持っていないものを彼女が持ってる、彼女が持ってないものを夕雅先生が持ってる。」
「そうなのかなぁ・・・・? 共通項が多すぎて、ユニゾンかますのもそれゆえかと思ってたんだけど。 似た者同士と思ってたけど、そういうものなのかなぁ。」
「だって夕雅先生だって、リエちゃんのことを話す時は嬉しそうやん♪」
うん・・・・。そうだよ。そうなんだよ。 彼女が昇進すると、まるで自分のことのように嬉しいし、 彼女が話してくれることはあたくしにはとても新鮮で、そのことをまた他の誰かに話したくなる。 リエがこの差し入れを送ってくれた理由なんて、本当はどうでもよかったんだ。 「好きな人」から届いた贈り物なんだから、それは素直に嬉しい。 彼女の優しさが加速して、この日、我が家に急いでやってきたんだ。
彼女から届いたメールには、こうあった。
「体調がすぐれない時にでも、コレなら栄養もあるし、手軽に出来るし、 消化もいいと思って。日持ちもするしね♪ 近くにいたら、ケーキとお茶でも持参してすぐに行っちゃうところなんだけど。(略)」
嗚呼・・・・。 あたくしがこの場所で嘆く言葉が、彼女にはダイレクトに伝わってしまうのだろうか・・・・? きっと、「大変! 大変!」と思わせてしまったのかもしれない。 しかし、差し返すのはもっと無粋だ。あたくしは彼女の「やさしさ」をきちんと受け止めたい。
彼女の「やさしさ」はいつもとても真摯で素直。 確かに少々不器用なところはあるけれども、でも、彼女が一所懸命な限り、 あたくしもそれを見習って吸収したいと、ずっと思っている。 あたくしがどんなに落ち込むことがあっても、彼女の存在は絶対的。何度救われたことか。
しかし、今回の「シウマイ」にはちょっと笑ってしまった。 「何かしたい!」という気持ちが「シウマイ」に行き着くまでのそのプロセスが、 彼女の素直で一途な部分を切り取っているみたいで、くすぐったいような気分になった。
幸い、ぷよ2は「崎陽軒」を知らなかったくせに、シュウマイは大好物で(爆)、 うむ・・・・これならば、あと数回、あたくしが突然ぶっ倒れても、救われる夕餉があることだろう、と 彼女の粋なはからいに便乗して、心の中で「ナイス、アシスト!! リエ!!」とこっそり絶叫する (・・・・「絶叫」という時点で全然こっそりじゃない( ̄∇ ̄;)) 只今、加速準備中のアサミンジャーでしたとさ♪
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