ブルーにこんがらかって...月人

 

 

駆け抜ける風のように - 2004年01月06日(火)

アニメ『十二国記』、ひとまず完結。
あ、転章とかまだあるのか。どうなんだ。
ともかく風の万里編完結。いやー、終章良かった! 観ながら拳を握り締めておりました。かっこいいです。最高です。

原作至上癖があるので、原作付きの作品を見るといつも「なんかちがう……」と呻いているわけです。嫌なら見なきゃいいんだが、でもつい気になってしまうので……。
ちなみに大晦日も、紅白放り出してダイジェスト見てました(笑)。だってナビが小池栄子さんだし……そりゃ見るってもんでしょ。
そんなわけで『十二国記』も、ずっと手放しで喜んで見ていたわけではなく。
あ、音楽は文句無しにスバラシイです。特にエンディングの作曲がZABADAKの吉良さんというのもたいへん素敵です。ハイ。
アニメオリジナルの設定(特に杉本+浅野の存在)は酌むべきところも多いのですが……彼らがいるために陽子の女々しさ四割り増しに見えるし(「あたしたち友達でしょ」とか言わないで欲しい)、陽子にとっての楽俊の存在の大きさが目立たなくなってしまったように思えるのです。
原作で言うと『月の影〜』上巻の、あのどうしようもなく辛い展開があるからこそ(だから辛すぎて上巻は読み返せない)、楽俊の存在がより重要になるわけで……。
まあそう思うのは自分が楽俊びいきなせいかもしれませんが。
ともかく、そのせいか『月の影〜』より『風の万里〜』のほうが観ていて楽でした(『風の海〜』は何故か殆ど観てない……)。
しかしこれだけの作品をアニメにするって凄いことですよ。アニメ見てたって人物相関とかわからないときあるし(駄目じゃん自分)。
観終わってみての実感としてはなかなかいい感じです。

いい感じなのですから是非! 是非他の話もアニメ化していただきたい。
『東の海神〜』は既にアニメ化されたエピソードを省くとしても、やるべきですよ。てか何より観たいのは『図南の翼』! これはもう是非!!
ただ、「人が虚海を渡れる」っていう設定にしてしまった以上『魔性の子』や『黄昏の岸〜』がどうなるのかはもうわかりませんが……。
でもメインタイトルを『十二国記』と据えた以上は他の国の話もやるべきです。てか観たいですかなり。

自分はやっぱり陽子が大好きです。物語で女の子に嵌ることって殆ど無いんだが陽子はとにかく好きです。あ、『守り人』シリーズのバルサ(30過ぎのむちゃくちゃ強い女用心棒)も大好きですが。
……余談ですが『十二国記』好きな方には是非読んで欲しいこのシリーズ。
上橋菜穂子『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』『虚空の旅人』『神の守り人 来訪編・帰還編』(すべて偕成社刊)。
児童書なので一般的な知名度はやや低いのかも。でも、これは大人でも男の人でも嵌ること間違い無しのプラチナ本ですね。
書店の児童書売り場では海外のファンタジー小説がどどーんと平積みになってるわけですが、自分はむしろ『守り人』シリーズを強く推したい。ハリポタもダレンシャンも面白いけど、日本にもこんなに面白い物語があるんだぜ! ってなことを子供のみならずいろんな人に知っていただきたい。
小学生でも読める、読みやすい文章なのに内容は重厚。児童書だと思ってナメてかかると火傷しますぜ(笑)。




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