ブルーにこんがらかって...月人

 

 

サムライ・フィクション - 2004年05月23日(日)

『新選組!』の芹沢鴨はどうしてあんなにせつないんだろう……。
殿内を斬った理由を「お前が騙されてると思ったんだよ」と言った、あれはたぶん本心なんだ。自分に無いものを持ってる近藤勇が羨ましくて腹立たしくもあるんだ。ああもうなんてせつないんだ……。
いまだに新選組に関して史実をきちんと把握していない。すべきなんだろうが今は物語を楽しみたいので(バガボンド@宮本武蔵に関してもそう)……でもこれって無知に対するただの言い訳か? でもでもキャラメルボックス『風を継ぐ者』の新選組隊士・立川迅助とか漫画『風光る』の斉藤一とか大好きなんだよー……駄目ですか。なんだかんだで作り話大好きだからなー自分。

ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』をようやく読了。
思えばこの本の存在を知ったのは小学生の頃だった。当時買っていた雑誌に付いていた、『BOOK・VIDEO・CD・COMIC感動300選』という小冊子に載っていた(この冊子はいまだに手元にある)。各ジャンルお勧めしてくれているのが荒俣宏とか萩原健太とかかなり豪華な面子で、小学生向け雑誌の付録としてはかなり気合が感じられる(気がする)。
そしてお勧め本100冊の中で、荒俣先生が恋愛小説の中でイチオシとしていた(囲み記事になっていた)のが『うたかたの日々』。当時は全集に収録されているのみで、図書館でも見つからず読みたいと思いながら何年もたってしまった。
そして今から二年前。映画化された影響なのか、やっと文庫化された『うたかたの日々』(ハヤカワ文庫)を発見。即購入。早速読み始める……がなかなか進まない。翻訳物は苦手なんだやっぱり……。
読みたいのにちっとも読めないまま日がたっていく。先に映画(利重剛『クロエ』)を見ようかと思っていたある日、岡崎京子の漫画『うたかたの日々』の存在を知る。これはもしやと思って買ってみるとやっぱり同じ話。そこで岡崎版をまず読んでから原作を読むという少々邪道な方法を取ることにした。
そして原作を無事読み終えたので、また岡崎版も再読。
せつない。細かく感想を述べられないのが情けないけど読んでよかった。岡崎京子が漫画化してくれたことはとても素晴らしいことだと思う。
たぶん恋愛小説にはあまり詳しくない。進んで読もうと思ったことがあまり無いからだ。映画や漫画を含めても好きな恋愛ものといえば『月とキャベツ』『(ハル)』『ジョゼと虎と魚たち』『水と銀』くらいしか思いつかない。あ、ドラマだと『センセイの鞄』もだ(まだ原作読んでない)。そんな数少ない好きな恋愛ものの中にこれからは『うたかたの日々』が入る。『クロエ』も早く観なくては。



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