ブルーにこんがらかって...月人

 

 

三題噺 - 2004年05月20日(木)

『蹴りたい背中』『蛇にピアス』『世界の中心で、愛をさけぶ』
さてこれらの本の共通点とは何でしょう?

正解は「本文用紙がちょっとだけ分厚い」。
たまたまNHKのニュースで見たのだけれど、最近のベストセラーには「かさ高紙」つまり一般的な書籍の本文に使われている紙よりもちょっと分厚くてざらざらした紙が使われているのだそうだ。
この紙を使うと、少ない頁数の本にも見た目ボリュームが出る。つまり見た目の本の厚さの割に早くサクサク読み終わる。すると普段あまり本を読まない人でも「厚い本を読み通す」ことができ、結果多くの人が本を手に取るようになる……ということらしい。実際、出版社に返ってくるアンケート葉書にも「本を読むのは苦手だがこの本は最後まで読めた」等とあったりするらしい。
これを聞いて、そういえば児童書って本文用紙が分厚い本が多かったっけ……とふと司書補時代を思い出した。あれも、少ない頁数の本にそれなりのボリュームを出すためなんだろうか。あと、漫画週刊誌(少年ジャンプとか)も確か、わざと質の悪い紙を使うことでボリュームを出していると聞いたことがあるような。
常々、本を読まない人を見ると「こんなに面白いものが沢山あるのに何故気がつかないんだ……」と思うことが多いので、紙を変えたりフォントを大きくしたりすることで本を読もうと思う人が増えるのであればそれはまあいいことなんではないかなと思う。
ただ個人的な好みを言ってしまえば、「かさ高紙」を使った本はあまり好きじゃない。分厚い紙を使った本(特にハードカバー)はどういうわけか壊れやすいからだ。
「かさ高紙」使用の本は、ちょっと開きすぎるとすぐに綴じてある背中の部分が割れてしまう。割れてしまうとそこの頁が抜け落ちてしまったりするので、ちょっとばかし具合が悪い。図書館にある児童書等には特に切実な問題だ(友人の司書は「もっと丈夫な本ってできないのかなあ」といつもこぼしている)。このへんは製本技術とかで何とかならないもんだろうか。先日図書館で借りた『世界の中心で〜』も、真ん中あたりからぱっくり割れてしまっていた。

ところで、『世界の中心で、愛をさけぶ』というタイトルを初めて聞いたときに某新世紀アニメを連想してしまったのは私だけだろうか。


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