”BLACK BEAUTY”な日々
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2003年03月27日(木) 晴れ ドラマーの事

およそバンドにおいて、ドラムは要である。

不正確なビートに乗っかるギターは永遠に「下手なギター」の域を出ない。
「下手であるが、味がある」ギターを手に入れるにはタイコ叩きの力がどうしても必要なのだ。
(下手なギタリストの他力本願的見解)

さてFREAKSのドラマー、島貫である。ライブに来てくれた方は分かると思うが、俺とJIROは唄う、弾く以外に(時に以上に)ステージ上で色んな事をする。
座る、しゃがむ、走る、跳ぶ、乗る、降りる、掴む、離す、蹴る、×××するetc
楽器を持たずにこれらの動作を繰り広げたら、ただの酔っ払いである。

その阿鼻叫喚の状況下、一人冷静にビートを刻むのが島貫である。
冷静でいられないフロント二人は爆走・脱線をしながら、必ず停車しなければならない場面に出くわす。それは曲中のブレイク箇所である。
「バシッっと止まってドカーン」これが上手くできないと、ステージの天井裏からR&Rの神様がタライを落としてくる。

ブレイク前、俺とJIROは島貫に「おいでおいで」されながら停車する。
ブレイク開けはまた急発進。それを繰返す度、バンドの体温が1℃づつ上昇していく。
仲間の某バンドの某ギター弾きが「鵜飼と鵜」と表現してくれたが、言い得て妙である。

鵜飼はまた、高い客観性を持っている。
楽曲を第三者が聴いたらどう感じるかを判断するのは鵜飼であり通称島貫である。
客観性の高い意見は信憑性が高く、俺とJIROは黙って頷くのである。

先日、我が家で二人で鍋の宴をした。材料の買出し、仕込み、調理、片付けの全てを担当したのが島貫である。
俺はと言えば、「食って、飲んだ」だけ。
バンド以外でも俺は「鵜」であったのだった。







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