”BLACK BEAUTY”な日々
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Boogie
2006年05月04日(木) |
焼肉と立場の違い(前編) |
タイガーバンドが本年7月8日をもって解散する事が決定した。 この件は小岩M7での彼らのライブ中にギターボーカルのこばじゅんによって公となり、彼等のHPにおいても発表されている。
そして、こばじゅんが「ギターボーカルとは何ぞや?」というテーマで悩んでおり、一席設けつつブラックと俺に意見を求めている事を知った。
彼が悩んでいるのならば、自分の答えられる範囲で力になってあげよう。 ただ、悩みが余りにも抽象的であるので、事前に彼に電話を入れ、論点を明確にしておこうと思った。
そしたら、彼の返事は大筋でこんな感じだった。
『いや、皆さんと楽しく焼肉を食べたいと思って。小岩に8時集合です』
なんだ、全然悩んでねーじゃん。
当日夜8時メンバーが小岩に集合。ブラック、ヨッシー、サチコ嬢、こばじゅん、あと俺。
ナビゲーターは主催者のこばじゅんが担当。小岩のストリートを威風堂々と闊歩するこばじゅん。やがて一軒の焼肉店の前で歩みを止めた。 そこはチェーン展開している大手焼肉店だった、こばじゅんが店内に入り、数分後、店から出てきた。
「1時間くらい待つそーです」
考えてみると世はGWだ。仕方ない、この店は諦めよう。
再度歩みはじめたこばじゅん。おぼろけながら見えてきた焼肉屋の看板を指差し、今度はこう言った。
「あの店の焼肉はマズイです」
となれば、その焼肉屋はパスするだろうと誰もが思った。 ところがこばじゅんはその「マズイ焼肉屋」にすーっと入ってしまう。 そして、再び我々の前に姿を現し、今度はこう言ったのだった。
「あと10分か20分位待てば、マズイ焼肉が食べられますけど、どうしますか?」
誰が好き好んでわざわざマズイ焼肉を食べようと欲するだろうか。 私事だが、俺はこの日、何も食べずに小岩にやってきた。 理由はただ一つ「美味しい焼肉を食べたかったから」だ。 当然の如く却下。
その後、個人経営的な韓国料理店、焼肉店をキープしつつ、ブラックの提案により「七輪」にベースキャンプをはる事となった。 お気づきのように、最初からここを選んでおけばよかったのだ。
焼肉はとても美味しく、サブメニューのエビフライ、ニンニクのホイル焼も絶品だった。
テーブルのポジションは俺の左隣がサチコ嬢、右隣がこばじゅんだった。 確かほんの数分間、こばじゅんとギターの話をした。何を話したのか記憶が不鮮明だが、これで一応、こばじゅんの悩みに答えた事になるのだろうか。
そして、俺がトイレで用を足し、戻ってくると、こばじゅんが俺の座っていたポジションにちゃっかり移動し、サチコ嬢に何やら熱く語りかけている。
「結局、サチコ目当てかよ、こばじゅん」
そうこうしてる内に電車もなくなり、蔵前橋通りのガストで始発を待つ事にした。
ひとつだけハッキリした事がある。
それは「こばじゅんが最強のボケキャラである事だった」
もし、彼が今日の集まりに参加していなかったならば、ボケはいつも通り俺の担当となっていたはずだ。
ところが、この日に限っては俺はこばじゅんにツッコミを連発していた。 そしてツッコミ担当者の観察力、集中力、瞬時の判断力に初めて尊敬の念を抱いたのだった。
ヨッシー、ブラック、団長、ジロー、秀司、その他多くのツッコミ担当者の方々、本当にごめんなさい。あなた方のツッコミがあって私は酒の席でもひとりぼっちになる事なく、楽しい酒が飲めていた事を今日はじめて僕は知りました。これからはその思いを忘れず、精進してまいる所存です。
ところが、この発見がとんでもない大事態に変貌をとげる事になる。
続きは次回。
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