2001年06月02日(土) ニセモノ。

人との付き合いとは難しいもので。
一度相手に対し、明るくおちゃらけて接したとしよう。
相手はこちらに対し、そのような人物なのだという認識をする。
次回も同様の態度で接せざるをえなくなる。
沈み落ち込んだところを見せるわけにいかなくなる。
一度や二度なら構わないだろう。
しかし、それが暫く続いたら、相手はどう思うだろう。
次第に嫌気がさしてくるだろう。
沈んだ人の相手をずっと続ける事は、受ける側にとって、非常に重荷となる。
だから、見せるわけにはいかない。
辛くとも、苦しくとも、その時だけは明るくふざけて。
ココロの悲鳴を無視して。

何も考えずにいたい。
何も話さずにいたい。
誰とも会わずにいたい。
独り静かに沈んでゆきたい。

けれどすぐに人恋しくなる。
誰かの声を聞きたくなる。
そしてまた、その存在が疎ましくなる。

人との付き合いは、とても難しくて。
もうどれが自分なのかなんて分からない。

ココロは泣き叫び、その場から逃げ出そうとする。
表は明るく笑い、ふざけながら話している。

どうかワタシでいさせて。
本当に笑える時にだけ、笑わせて欲しい。
沈んでいる時は、浮上できるまで、そっとしておいて欲しい。

もう、明るい自分は、演じたくない。


     


のあ