人との付き合いとは難しいもので。 一度相手に対し、明るくおちゃらけて接したとしよう。 相手はこちらに対し、そのような人物なのだという認識をする。 次回も同様の態度で接せざるをえなくなる。 沈み落ち込んだところを見せるわけにいかなくなる。 一度や二度なら構わないだろう。 しかし、それが暫く続いたら、相手はどう思うだろう。 次第に嫌気がさしてくるだろう。 沈んだ人の相手をずっと続ける事は、受ける側にとって、非常に重荷となる。 だから、見せるわけにはいかない。 辛くとも、苦しくとも、その時だけは明るくふざけて。 ココロの悲鳴を無視して。
何も考えずにいたい。 何も話さずにいたい。 誰とも会わずにいたい。 独り静かに沈んでゆきたい。
けれどすぐに人恋しくなる。 誰かの声を聞きたくなる。 そしてまた、その存在が疎ましくなる。
人との付き合いは、とても難しくて。 もうどれが自分なのかなんて分からない。
ココロは泣き叫び、その場から逃げ出そうとする。 表は明るく笑い、ふざけながら話している。
どうかワタシでいさせて。 本当に笑える時にだけ、笑わせて欲しい。 沈んでいる時は、浮上できるまで、そっとしておいて欲しい。
もう、明るい自分は、演じたくない。
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