このところおじさんが毎日家に居る。日がな一日ずーっと家に居る。私はその物音に、振動に神経を尖らせ、気の休まるヒマが無い。何かに追い立てられる。それは世間なのか、親なのか、それとも自分なのか。周りは変わらず動き続ける。私はそれを茫洋とした目で見つめる。時間が無い。