今日はMILETが週に一回のレッスンを受けに行く日である。 つまり、俺様は一人で陋屋に取り残されると言うことだ。 留守を預かると言うことに不服はないが、 「お留守番していてね」と、甘ったれた口調で命じられるには、 腹が据えかねる。 大体、この家の主人は俺様であってMILETではない。 MILETはその辺を勘違いしているようだ。 この家は完全に俺様の支配下にあるわけで、 けして俺様がMILETたちの下にいるわけではない。 それを分からせるのに、ときおり強硬手段にでることもある。 例えば、ろくな食事の支度もしないでMILETが家を空けた場合。 勿論、断固として抗議するために俺様は食事をとらずにいる。 あるいは、MILETが帰宅したらその目の前で食事を戻す。
ところで食事の内容がどうであろうと、 留守中は俺様がしっかり家を守ることにしている。 日がな一日、昼寝をしているとMILETは思っているようだが、 そうではない。 まぁ、そんなことを分かってもらっても、 いささかも嬉しくはないのだが。 せめてもう少し、気を遣って貰いたいものだ。 寒い日に一日家を空けるなら、ホットカーペットの電源ぐらいは 入れていって貰いたいものである。
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