世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2001年01月27日(土):あらし
ひどい風。ひどい雨。
陋屋の近辺の高速道路は全て通行止めだそうだ。
デンシャはかろうじて動いているものの、そこまで行くのに
バスがない。
と、MILETが言ってた。
バスやらデンシャやらには乗ったことがないので
それがどれほどのことなのかは俺様には分からない。
だが、高速道路が使えないというのは確かに大した問題だろう。
俺様は生まれて初めて、こんな嵐にあったような気がする。
なんでも、陋屋付近以外は大雪だそうだ。
ということは、噂に聞く吹雪というヤツなのだろうか。
MILETとその相方は今日は「オフ会」とやらに行くはずだった。
…俺様を差し置いて出かけようとしていたらしい。
天罰だな。この天気は。
先ほどテレビを見ていたら、突然画面が暗くなった。
MILETはスイッチをぱちぱちしていたが、事態に変化はない。
MILETの相方がテレビ局に電話してみると停電との話だった。
電気はすぐにも復旧して、テレビが元に戻った。
「電話までやられなくて良かったよ。去年の夏は電話線、切れたからね」
MILETが安堵のため息をもらした。
夏、確かに落雷がひどかった。
一度など、MILETの仕事中に雷が落ちてMacのデータが一瞬にして
消えたことがあった。
俺様は傍でずっと「そろそろ来るぞ」と警告していたのだが…
俺様の言うことをきかなかった結果、MILETは徹夜した。

さて。
明日にはこの悪天も終わるらしい。
天気が回復するというのだが…
MILETは今日、本当に出かけたかったらしい。
いい気味だと思っていたのだが、あまりにもがっくりしているので
なんだか気の毒になってきた。
膝の上にでも乗って、慰めてやることにする。







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