俺様が気に入っているオモチャがいくつかある。 一つはレーザーポインターとやらだ。 目に入ると危険だとのことで、MILETはそれをあまり 持ち出さない。 赤い点が目の前を行き来する。 そいつを捉えようとすると消えて無くなる。 また追いかける。 追い付くと、消えるのだ。 これがなかなか、予測不可能で面白い。 ウサギの毛で出来た猫じゃらしも陋屋には沢山ある。 何故沢山あるかというと、俺様が片っ端から壊してしまうからだ。 昨夜も一人で遊んでいるとMILETが起きてきた。 「も〜。赤ちゃんは寝る時間でしょ〜?」 誰が赤ちゃんだ。 お前の方がよっぽど… その先はMILETの名誉のために飲み込んだ。 だが、無視して俺様は明け方近くまで遊んでいた。 俺様は昨夜遊んでいたのはネズミの形をした猫じゃらしだ。 中になにか入っているらしく、しゃかしゃかと音がする。 その音が聞きたくて、俺様は激しく転がす。 いつの間にか、俺様は夢中でドリフトし、MILETの相方を ゴールキーパーになぞらえて見たりした。 ゴールは自分のベッドだ。 気持ちよくシュートが決まったので、俺様はサッカーをやめにし、 ちゃんと「ボール」をもってホームに帰った。 夜が明けてMILETがオモチャに気が付くようにわざと枕元に 置いておく。 案の定、MILETはオモチャに気が付くとパジャマのままで俺様と 遊びに耽った。 …やっぱり、MILETの方がどう考えても子供だ。
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