桃の節句。 しかし、春らしからぬ寒い一日だった。 昨日テレビで人間と動物たちの暮らしぶりを 描いたドキュメンタリー番組をやっていた。 その中で、独りの女性が飼い犬の可愛さを、 語っていた。 何でもその女性はガンだとかで、手術を受けた あと、犬が大切にしていたモノを、 女性の回りに並べたという話だった。 犬は、自分の宝物を飼い主である女性に 全て差し出し、 自分の傍から、もう離れないで欲しいと、 アピールしていたのだろうという。 MILETがそれを見ながら 「なんて可愛いんだろう。賢いなぁ。 TITAN2には絶対、出来ないことねぇ」 と、いっていた。 俺様だって、それぐらい出来る。 その証拠を見せるために、 今朝、MILETの枕元に 俺様が一番好きなぬいぐるみをそっと、 置いてやった。 MILETはそれを見つけると、大変興奮した。 あまりにも喜びすぎたたため、 咳き込んだほどである。 そのニュースを相方に話すが、 相方は信じようとしない。 だから、俺様はヤツが嫌いなんだ。 MILETはそのニュースを今度は実家の母親に 話した。 彼女は 「あの子ならやるわね」 と、納得したようだ。 俺様を見くびって貰っては困る。 先日はカラスがどれほど賢いかの 番組をやっていた。 エサの入った袋をあてる、とか言った実験を MILETは見ていた。 「TITANはやらないわね」 とぬかしたので、俺様はMILETが隠していた 手袋を探し出して、オモチャにして見せた。 どうやら、MILETは俺様を過小評価している。 過大評価されるよりは、良いかも知れないが。
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