世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2001年03月04日(日):掟破り
午前中は酷い天気だった。
春の嵐とは、あのことだろう。
思っていたよりも気温は上がらず。
さて。
こんな日は大人しくしているに
限る。
今日は久しぶりにクルマに乗った。
前はキャリーバッグに入ったまま、
クルマで移動と言うことはなかった。
だが、今日からはそれが新しいルールだ。
キャリーバッグは窮屈だ。
そう思ってはいても、ルールには初めは
従っておくことにする。
ルールとは破るためにあるモノだ。
だが、破るタイミングも心得て置かねば。
闇雲に破ってみては、逆効果である。
こんなルールを作ったことを後悔させる。
そのためには、タイミングを見計らう方法を
憶えるべきなのだ。
さて、そんなわけで今回は大人しく従った。
MILETは相方に
「TITAN2がもっとくつろげるようにしなくちゃ」
と、さかんに言っている。
このキャリーバッグは俺様がまだ赤ん坊のころに
買った物である。
窮屈なのは当たり前だ。
「サークルか何かをしつらえようよ」
MILETが更に言った。
「そこを陛下専用ルームにしてさ。ね?」
相方に色目を使うあたり、さすがは俺様の選んだ
人間である。
相方は曖昧な返事をしているが、この夏には
俺様専用スペースを、車内に設けることに
なるだろう。








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