午前中は雨が降り、午後になっても 鬱陶しい湿気の多い一日だった。 こういう日は、寝て過ごすに限る。 窓の外を眺めても、動くものもない。 はなはだ退屈な、灰色の空気があるだけだ。 近所の家の庭には 真っ赤な一重の薔薇が柵に絡まり 色を添えているが、それだけだ。 午後になってからは 時折人が通るようになった。 俺様は二階の廊下の開け放たれた窓から、 道路を見下ろすのが好きである。 三十分も眺めていると 様々なものが、道を行くのを見られる。 夢中に会話する主婦連中や 上司の悪口を言い合うサラリーマンや、 遊びの約束をケータイでとっている 高校生風の男ども。 眺め降ろされているとも知らず、 彼らは歩んでいる。 今日は夜になってから 人通りが多かった。 大きな荷物を抱えた主婦達が、 ゴミ捨て場へと向かっているのである。 明日はMILET曰く「再生ゴミの日」だ。 前日の夜から捨てることが出来るらしい。 今日はざっと、まぁ… こんな一日であった。
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