今日MILETたちは テレビに釘付けだった。 なぜなら、WWFの番組があったからだ。 今日は一月に一度開かれるという、特別番組。 なかなか面白い展開の試合が開かれたようである。 その特別番組のあと、 レギュラー番組を放送していた。 そこでも、試合と言うよりもバックステージが 大変な盛り上がりだった。 俺様はそれ程興味ないが、 MILETたちは楽しそうに、テレビ観戦している。 なんで暴力行為に夢中になるのだろうか? 四角い枠の中で行われる、「安全」な暴力。 だから、観ていて楽しいのだろうか? 俺様には、いささか理解できないところである。 まぁ、だれかれ構わずに包丁を突きつける輩より ずっと「非暴力的」ではある。 安全、安心、お約束がモットーと言うところだろう。 今日は日本の内閣が一つの決断をした日でもある。 ある病苦に悩む人々を 更に苦しめていた悪法を執り行ったとして、 国を相手に行われた訴訟があった。 それは原告側の勝訴に終わったのだが、 その判決を不服とした「国」が控訴するかどうかで もめていたのである。 新しく内閣総理大臣になった男は、 控訴しないと決断を下した。 その決断は正しかったと、俺様も理解している。 だが、それも「国民の人気取り」だけの ためかもしれないが。 理由はどうあれ、決めたことは決めたことだ。 これで、一応は 三十年以上に渡って、悪法を改正しなかった ということの、非を認めたと言うことなのだろうか? 俺様だったら そんな愚鈍な政策をしていた奴等など、 つるし上げにしてやるんだがな。
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