五月というのはもともと雨の多い月だ。 「さみだれ」という言葉も あるくらいである。 今日も肌寒いほどの天候だった。 明日からは、またぞろ暑くなるそうだ。 雷鳴が轟き、雨が激しく雨戸を叩く。 今夜はなかなかものすごな天気である。 昼間は薄日も差していたのだが… 夜になってからは、前述の通りだ。 庭の薔薇が雨に濡れて ことのほか艶やかだった。 今日も俺様は日がな一日のんびりと 惰眠を貪った。 最近はMILETもあまりMacに触らなくなったし、 俺様と過ごす時間が増えている。 一緒にのんびりと横になっていると 何故か、俺様も満ち足りた気持ちになる。 思いも寄らないことに、 勝手に喉がゴロゴロ言うこともある。 一緒に暮らしているというだけなのに、 お互いの存在を温かいものだと 感じるようになってきたということだろうか。 これは信頼の証なのか? MILETは気紛れなこと雌猫もかくや、 というところだが俺様に注ぐ愛情だけは この四年間、変わらなかった。 否、より深くなっているようである。 そういう俺様もこの変わり者の同居人に 愛情を感じずにはいられないのだ。 五月雨を聞きながら、 うつらうつらと愛について考えた一日だった。
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