庭の薔薇が また、咲き始めた。 次々と蕾が膨らんで、可憐な花弁を開く。 じっと見ていると、その様子がつぶさに観察できて なかなか楽しい。 MILETは自らの重みで俯いてしまった薔薇を摘むと、 花器に挿した。 大輪のピンクの薔薇と、まだ蕾の小さな薔薇とを ブルーのガラス器へ挿していく。 俺様はその様子も見ていた。 センスがいいとはお世辞にも言えない挿し方だが、 まぁ、花が土についてしまって朽ちていくよりも ましだということは言えるだろう。 日中は日差しがきつく、まるで真夏のような暑さ。 夕方になると、今度は風が吹きはじめ、 少々肌寒いほどだった。 まだまだ天候は安定しないようである。
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