みゆきの日記
DiaryINDEX|past|will
最近は、夜、子どもたちを8時ごろ寝かしつけることが楽になってきて、 8時以降は自分の時間を楽しめるようになってきた。 蓮は、8時ごろ寝たら、もうほとんど朝まで起きないし、 リョウと菜子は、それでも何度かトイレとかのど乾いたとか言って起きてくることもあるけど、 遅くとも9時にはたいてい眠ってしまう。
今夜は、トモユキがロンドンへ行っていて、静かな夜。 柴田さんは、たしか今週バンコクだと言っていたのが気にかかり、 今バンコクは不安定な情勢が続いているので、とても気になってしまい、 心配なので戻ったら連絡ちょうだいね、とメールしてしまった。
さきほど返信があり、無事に帰国されたとのこと。 ほっと胸をなでおろし、一人の夜という開放感も手伝って、何度かメールをやり取りする。 リアルタイムで、携帯のメールをやり取りしていると、柴田さんの存在がとても近く感じられる。 電話、してしまおうかとふと思ったけど、やめておいた。
私の携帯のメールはトモユキが見ることもあるから、普段はPCから送るようにしていて、 今夜のようなことはとくべつ。 柴田さんの方からいきなりメールを携帯に送ってくることはあまりないから、 今後も大丈夫だと思うけれど、少し失礼な気がしてこっちには送らないでともいえず。 柴田さんの方はどうかといえば、24時間、電話もメールもOKなのだそう。 家族がいるのに、不思議だ。
トモユキは明日帰ってくる。
昨日、柴田さんに会った。 2年4カ月ぶり? でも、それほどの罪悪感を感じなかったのは、二人きりじゃなかったせいだと思う。
柴田さんの腹心の部下、「コイちゃん」は、柴田さんと私のことを知っているようだった。 柴田さんは、彼の前で私のことを遠慮なく「みゆ」と呼び捨てにし、私はどうも居心地が悪くて、 柴田さんに会えた喜びよりも、居心地の悪さが勝ってしまい、 遅くなるかも・・とトモユキにしつこいくらいに言って出かけたくせに、9時半ごろには家に帰ってトモユキを驚かせた。
トモユキは、遅くならないように、としつこく言い、12時になったらチェーンをかけるなどと言っていたのに、 出かける直前になったら、嘘だよ、久しぶりなんだから楽しんでおいで、と送り出してくれて、 9時半に帰ってきた私を見て、どうしたの?楽しくなかった?と少し気の毒そうな顔をした。 やさしい人だな、と思う。
柴田さんは50手前、人生の中でもかなり厳しい時期にあるようだ。 ご両親の介護、見送り、子どもの教育、自分の健康、そして責任重くのしかかる仕事・・・。 私は柴田さんの健康のことがとても心配だけど、ともにそれを乗り越えていくパートナーは私ではない。 私には私の生活があり、守るべき大切なものがあり、困難をともに乗り越えていくパートナーがいる。 柴田さんも、それと同じ。 でも、柴田さんの生活の中には私はいなくても、柴田さんの人生のどこかに私の存在があり、 それを大切に思ってもらえるなら、、。 私の中で柴田さんの存在が今でも大切なように。
柴田さんに初めてであった時の話をまたした。 とある、南国のレストラン。 その時の鮮烈な印象を、私は今もはっきりと思い出すことができる。 あの時、柴田さんは、今の私くらいの年齢だった。 それから14年がたち、今でも柴田さんとお酒を飲んでいることが不思議だと思う。
また、逢いたい、とは確かに思うけれど、、もう、私たちは、以前の私たちではいられないのだと思う。 それでも。 柴田さんとのつながりを失いたくない。 もう以前のような感情はないけれど、柴田さんのことを大切に思う。 そういう気持ちがある。
|