きりん手帖
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娘が週末のマラソン大会で1.5kmを走るという。 海岸での練習につきあうことにした。 1.5kmの距離感がわからない。 砂浜のはじからはじまでくらい?と見当をつける。 ちらっと一緒に走ろうかとも思ったがベビーカーは砂に埋まる ので(笑)おとなしく出発地点で待つことにした。
「じゃね。行ってらっしゃい」 のんきに送り出す。 「はじっこまで行ったら帰ってきてね」 「わかった。ばいばい」
走り出した娘の背中がどんどん小さくなる。 どんどん、どんどん、どんどん、どんどん。 豆粒より小さくなり、ついに見えなくなった。
いや、実際には見えているんだろうけど、きりんが 乱視&近視だからね。
どこに行っちゃったんだろう。 にわかに不安になるきりん。 何秒くらいたったろう。 必死で目をこらしているうちに、また小さな点がこちらに向かって 大きくなってきた。 まだちゃんと走ってるよ。
やがて点は娘の姿となり、きりんのもとに到着した。 「おかえり〜」 「ただいまー。あーつかれた〜」
きりんの娘。ただいま7歳と1ヶ月。 あと何年かしたら、本当に自分ひとりで走っていってもう戻って こないんだろうね。
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