赤睫毛
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一途な恋だって。
柄じゃないよね。
ねぇ。
笑っちゃうでしょ?
雨の日
彼が救急車で病院に運ばれている間
彼の父は彼の手を握っていた。
彼の手には傷ひとつなかった。
心無い少年たちによって奪われてしまった命
人の命を奪ってまでものうのうと生きている少年たち
ご冥福をお祈りいたします。
時は流れる
川は高いところから低いところへと流れる
行く先もなく
只々
人並みの藻屑となるだけなのだろうか
聞こえてくるのは
只の機械音
ねぇ
あたしは泣くべきかな?
あたしは泣いたらいけないかな?
ほら
赤くなってるよ。
なにもないです。
なにもないです。
なにもしてないです。
もうだめです。
もう疲れました。
あなた・・・。
もう
消えてもいいですか?
還りたい。
蟲が一匹
あら 黒い。
この世にさよなら
あなたにさよなら
あら 黒い。
固まって
こすって
ポロ ポロリ。
毎日考えることは同じ
毎日することも同じ
毎日毎日毎日毎日
無駄に時間を遣っているような
かといって
有意義に時間を遣うことはできるのだろうか
有意義=勉強
楽しければいい
なんて幼稚な考えでもないけれど
有意義=勉強
を変えて欲しい
なんて思うのは
やはり幼稚なことなんだろうか