赤睫毛
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真っ白にしてしまいたい。
何も私は首を締めているわけではない。
自分の願いすら見失った今。
私にどうしろと言うのですか。
縛られているのは 。
忘れられないのは 。
きっと は過去の を
がいくら を しても
は ことができないでしょう?
もうひとつの腹の中で音がする。
狂ったように回る時計の針。
責めたてる声は喉を切り裂いて
何よりも赤く赤くわたしを染めた。
繋いだ手を
離さないで。
私は決して
離さないから。
嫌いにならないでください。
愛しています。
誰よりも。
何よりも。
何かわからないけど
ズレ
を感じ る。
喉の奥に何か詰った。
そんな
感じ。
しばらくあなたの目の前から消えるので
わたしを忘れてください。
わたしは何も言ってないのに
疲れたので語解をとく余裕もありません。
素直にわたしを嫌っていると
そう言ってください。
わたしが幸せになるまで
あなたの名前を耳にしないことを祈ります。