「誓い」
その質問にはあなたの側にいることで答えているつもりです。
「ありのまま」
そんなあなただからこそいいんです。
「心に感触」
君のそのすべすべしたところにくちづけたい。
「雫」
光の帯。乾いた葉。一本道の風。それに含まれる雫はあなたからの言葉。飲み干そう。
「光跡」
そう。僕らはいつも眩しがってばかり。
「壊れた時計」
止まった時計を見上げてそう言えば壊れているのだったと気付く度に待ってはくれないものを追いかけて僕は生きてゆく。
「せめて知っていて」
突然に崩れ去る足元。全てが一様に世界から解き放たれ消失する。あがきなど塵一つ分も意味を持たない。誰か。誰か。
「語られない遺志」
いつもどこでだって心の底から。
「夜と僕の色」
月夜に透ける雲。黄金色の濃淡。雨上がりの匂い。その色は夜。僕は優しさでなければならない。
「生への渇望」
降りしきる雨の中わたしが見たものは一つの命の終わりでした。苦しみもがいてそれでもまだすがり付こうとする弱々しい命。なぜ素直に終わりを受け入れられないのかわたしには少し不思議だったけどその命が軽い痙攣と共に最後を迎えた時わたしは生への渇望が断ち切られる瞬間を記憶へと焼き付けたのです。雨が強まることはありませんでした。
「オルゴール」
ある物語に出会いました。とても短いけれどなんとも言えない魅力を持つ不思議な物語です。それを読んでわたしはオルゴールが欲しいと思いました。この殺風景な部屋にひとつだけあの世界から持ち込んだかわいらしいものを。と。
「諦らめなさいな」
私があなたを好きでいる限り私から目を逸らそうとしてもそれは無駄なことですよ。例え、二人が恋人同士ではなくても私はあなたにとって特別な人間になるのです。ほら。すでにあなたは私の術中。