「類似点」
全ては道筋立っていた。向かうべき所へ向かい言い訳など許さない。もがく仕草は千通りでも分かりにくいあなたの悲しみに私は気付く。どうしようもない時もなにかを欲する時もまるで全てを終わらせたいようなそんな衝動さえ見せないようにと笑う事は私にだって耐えられない。私では駄目かと私が傍にいても駄目かとそう思って言葉を飲み込むわたしはどうしようもなくあなたと似ています。今はどこか道の途中。
「条件」
珠に浮かぶ。霞に散る。吸い込まれてゆく平面の混沌と熱を冷ます風という名の安息。時間というものさえも後ろから押し寄せる微塵の雪に太刀打ちできない。