|
Land of Riches
Index|Before|After
| 2025年12月31日(水) |
この身焦がす程の運命に抗うから |
毎年恒例…と言えるのか分からない大晦日企画、今年はフライングで書いています。 前回分を読み返すと、スマホ+拡大鏡で書いていて、時間の経過を感じます。 今年は良くも悪くも私の生活を変えたタブレットの画面を見ながら書いています。 ソシャゲは捗るようになりましたが、Youtube見る時間も増えすぎてしまいました。
昨年は5項目挙げていましたが、今回は3つです。今年は大きなイベントと言うよりは、 小さな出来事(ちょっとした非日常)を積み重ねた年だったと感じています。
【第3位:自然を愛でにあちこちへ】 春は桜やネモフィラ、夏は海や星、秋は紅葉とこれまで当たり前過ぎて目を向けてこなかった 四季のスポットに出掛け、美しい景色を眺めました。スマホのロック画面は勝浦の海です。 正確には「自然を眺められるよう“人間が整備した”風景」なのも強く感じました。 人の手が全く入っていない場所には、そもそも素人は近づくことさえできないのです。
SNSなどwebで仕入れた情報を、どう自分の豊かな体験に変換していくか。 飲食店開拓でも、飛び込む勇気と嗅ぎ分けるセンスを両立させていく必要を感じました。 SNSの情報は玉石混交…特にインスタはあからさまに怪しいものが多く、見るのに苦労します。
2026年は今年行きたいとリストアップしながらも実現できなかった土地への旅を、 どうやって現実化していくかに取り組んでいきたいです。特に神津島!
【第2位:刀ミュの光と影】 2025年は刀剣乱舞ONLINEの10周年イヤーでもあり(桜ステージに行けず不完全燃焼だった 大本丸博以外は小規模コラボが多かったでしょうか。ここに来て蜂須賀虎徹の本体を見るとは 思いませんでした)刀ミュ10周年でもありました。梅席しか行けなかったドーム祝賀祭初日、 翌日の長谷部が抜かれずに著しく落ち込んだライビュ、チケットが取れなかった博覧会前期、 複数の方にお手伝いいただきながら福岡の2階席しか取れなかった新作…TDCに新鮮味を 覚えなくなるぐらい通い(これでも春の坂龍には行っていない。どれだけ読売というか、 三井というかにべっとりだったか思い知らされます)常に『レート』に悩まされました。
キャラ間の人気落差が激しすぎるのが刀剣乱舞のビジネスにおける欠点で、それを補うために グッズはランダムが跋扈。母数も出演男士の増加により(坂龍は花影と同様に大型公演に向け 座組の人数を増やすための公演としか思えません…)大きくなり、ファンのストレスも増大。 幸か不幸か“るいべ”のレートは高いとは言えないので、グッズは手元に割と来たのですが、 Xで交換を探すのも負荷、交換のためだけにTDC行くのも楽ではありません。
2027年に現行ストーリーの完結が提示されましたが、私には必然の帰結と感じられました。 応援するファンを元気にするコンテンツ、その趣旨がぶれているとまでは思いませんが、 あまりに巨大化しすぎてコントロールできなくなってしまっていると感じています。 こうやって振り返る時も、苦々しい気持ちにしかならないのが、心から口惜しいです。
【第1位:職場の移転と人員削減】 悲しすぎますが1位はこれ以外にありません。3月末には12人でやっていた仕事を、 年末には8人(うち2人は11月以降に加入したまだ半人前)でこなしていました。 7月にペアを組んでいた相棒が現場に栄転して以降、上司も同僚も他部署の人間も、 もう誰も信じるに値しないと心の中で突き放し、独りでひたすら黙々と働いてきました。
業務改善する余裕もなくなり、12月には未読メールが100を超えるのが恒常化。 おまけにオフィスが移転かつ時代遅れのフリーアドレス導入となり、通勤時間も増加。 プラスに転じた要素を探すのが難しいくらい、惨すぎる下半期でした。 高層階になったのでゴールデンアワーの空が美しいと気づけたのが唯一の救いでしょうか。
…総じて、とにかくしんどい1年(特に下半期)でした。 そんな中でも心身を慮り、己を守るために戦い抜いた自分は立派だし、褒め称えたいです。
2025.12.29 wrote
| 2025年12月29日(月) |
wrapped up |
27日の夜にFGO二部終章を走り切りました。世界規模で莫大な売上を叩き出しており、 アニプレックスひいては親会社ソニーグループにも多大に貢献していると言われていますが、 最近の奈須きのこインタビューでは完結させたいという意思を強く感じていました。
そうして送り出されたクロージング…まだネタバレ解禁されておらず詳しく書けませんけど、 10年続いた戦いの締めくくりに相応しいものでした。無意味になっても無価値にはならない。 それはFateシリーズでずっと描かれ続けてきた概念。激戦の果てに主人公は未来を紡ぎ続ける 権利を勝ち取り、武器となって共闘してきたサーヴァントとは永遠の別れとなる……。
今年はグラブル(イスタルシア)やスタレ(オンパロス)も大きな節目を迎えました。 前者は駆け足気味になった部分、いまだに納得できていません。 壮大な物語にピリオドが打たれる、これはシンエヴァから続く流れとも言われています。
コミケカタログの裏表紙で50周年を目指したいと掲げた刀剣乱舞は、今後もこれまでと同様に 物語を前面に打ち出すことはないでしょう。物語は始まったら終わりがあるのです。 刀ミュも刀ステも1,2年以内には大団円を迎えそうですが、これもまた必然と感じます、。 始まれば終わるし、終わらなければ始められないことがあるのです。
私が…人の命もそうなのだと心の奥底から納得できる日が訪れることを願っています。 タナトフォビア、私が18歳の頃から苦しんできた現象に名前があるのも今年初めて知りました…。
年末どう過ごすか迷いましたが、木原さんの1stアルバムリリイベにもご縁なかったので、 早々に帰省と決めました。これなら二度目の刀剣乱舞コラボ中の関鍛冶伝承館にも行けます。 前回はせっかくの岐阜県内開催コラボなのに行けなかったので…思えば、今年岐阜県内での とうらぶコラボは関ヶ原に続き2回目ですね。案外恵まれている部類の都道府県…? (原則として刀剣展示がないとコラボは組まれないので開催地に偏りはあると思う)
関市は生まれ育った岐阜市の近場ながら、百年公園くらいしか行った記憶がありません。 アクセスも最初に浮かぶのはバスですが、今回は関市長が社長を兼任している長良川鉄道と 駅名標までコラボ仕様のため、美濃太田経由で遠回りになると承知で鉄道を使いました。
実際、結構な数の審神者がせきてらす前駅で特典と引き換える降車証明書を求めていました。 都会のお嬢さんには不釣り合いなボロボロ気動車(でもタッチ決済やPayPayが使える)、 残念ながら『関の孫六号』には行き帰りとも巡り会えませんでした…。
関鍛冶伝承館は常設展から説明が生産者視点。刀鍛冶はどこから関にやって来たのか (美濃伝は五箇伝では後発。伝承館の隣にスタンプラリースポットでもある春日神社があり、 大和伝の流れを引くと分かりますが、作品を見ると相州伝も北陸経由?で影響しています)、 刀はどうやって作られるのか、拵えには何人の職人が関わっているのか等の切り口です。
刀の展示も関鍛冶の始祖とされる元重から現在進行形で関で作刀する刀鍛冶の作品まで。 人を斬らない現代刀は、目釘穴が1つしかない奉納刀に近い清廉さを私は感じます。
2階の展示室が今回のテーマ『孫六兼元と三本杉』に合わせた展示です。 同じ実戦刀でも分厚く頑丈な同田貫に対し、歌仙兼定のような片手持ちを意図した作もある 美濃伝は会場に置かれた木製模型でも驚いた程の薄さ。それで折れず曲がらずなのです。 前述の通りあちこちの生産品から影響を受け、戦国時代に必要とされた最先端の商品を工房で 生産(刺殺専用両刃の短刀は初めて見ました)していた関鍛冶。「兼元」も名乗った人数が 絞り込めない一種のブランドでした。今も街のあちこちに孫六があるのと同じですね。 (関市ではlack先生絶賛の鰻屋や土産菓子も孫六だし、ショッピングセンターさえマーゴ)
代名詞とされる三本杉も、当初は手元にだけ曲線を入れるのと同じで利用に際してメリット (恐らく強度の問題)があったためなのに、時の流れと共にブランド代名詞のデザインに。 後代の兼元は完全に中央が高い3本1セットの意匠として刃文を描いているのです。
退館後はスタンプラリー。神社2、駅1、博物館2とスポット選定に悩んだ節を感じました。 弁慶庵では初めて松尾芭蕉の弟子・広瀬惟然なる人物の名を知りました。生涯童心を忘れず、 俳諧は3歳児の気持ちで詠むのが大事と言う師・芭蕉の教えを守り抜いた彼の作がこれ。 『梅の花赤いは赤いはあかいはな』 これが良くて『梅の花一輪咲いても梅は梅』がボコボコに批評されるのは納得できません…。
スタンプラリー景品を受け取りに伝承館へ戻り、隣のせきてらすで買い物して帰りました。 長鉄に今回のコラボ用割引往復切符(しかも硬券)があったことや関市に美味しそうな クロックムッシュの店があったのは帰りの車内でSNS見て思い出しました。 TDRや関西万博でよく言われたように、最近では出かける前に情報を一通り仕入れなければ 楽しめないのが当たり前と言われている時代ですが、帰省まで全く余裕がなかったので 今回は下調べほぼ無しで現地行きに踏み切ったのです。社会人は辛いですね。 (結局ランチは岐阜駅前の問屋街にできたカフェで飛騨牛タコライスを食べました)
2025.12.30 writing completed
| 2025年12月20日(土) |
激しく揺れ動く日々を気高くしなやかに越えていきたい |
振り返りを英語でreflectionと呼ぶの、なんか腑に落ちないんですよね…。
今年はじめ、SNSで見かけウィッシュリスト100のオープンチャットに参加しました。 100書き出すといいとは何度も見聞きしていたのですが、実践した経験はありませんでした。 参加費無料なら、同伴者がいた方が三日坊主にならないだろう…という軽い気持ちです。
半年弱が経過した6/21にも主催者とオンラインで1on1を受け、1年どころか半年でも リストがぱっと見て色褪せてすら感じるくらい願いは変化していく、リストを作り、 オープンチャットで経過を共有したからこそやれたこともある…という収穫がありました。 私が惹かれるのは好奇心や知性、ほっとするのは安定や豊かさとも気づけました。
年末の振り返りは1on1ではなく、オープンチャットの他参加者さんとの3名で実施。 その方は私が夏に猛暑でやられた甲府在住だったので、アイスブレイクも順調にできました。
100も書き出すのは表面的な…俗物的、刹那的な、すぐに実現できそうな欲求よりも奥にある 真の望みを見つけるためだと言われています。私の場合は1年で甘めに見積もって100のうち 34を実現しましたが、最後の方が数合わせっぽくなったのが要因だと自分では感じます。
リストを作る際にTO DOリストになってしまうのは参加者共通の悩みなのですが、 大きな望みを実現するステップとして小さな項目に分割するのは悪いことではないのでは、と 今回の振り返りで話題となりました。あと、実現しようと主体的に取り組むのではなく、 リストを改めて見直してみたら、今となっては書き出すまでもなく定着していたりも。
「本を毎月1冊読む」よりは「何か1冊読む」にしてとりあえずクリアし、クリアできたら 「違うジャンルを1冊読む」等次々と書き足していくのもありでは…という話にもなりました。 リストは年始に作成して終わり…ではなく、折々に見返してバージョンアップする。 2025年の学びが「諦観」「受容」「柔軟性」だった私、2026年もリスト100を続けたら もっとしなやかに生きていけるのでは…と思い、継続参加を申し出たのでした。 self-acceptanceをテーマに掲げていきたいと今は考えています。
2025.12.30 wrote
有休消化率とは年間通じて戦い続けています。定期的に消化しないと自分の首を絞める…。 この日を有休にしたのは、刀ミュ夜半の当日引換券と縁があったら…と思ったから。 残念ながらご縁はなく、SNSで二次創作している人も、グッズの交換相手も、ほとんどが 東京公演で観劇していて、闇落ちしそうな気分になりつつ日々暮らしています(苦笑)
仕方ないので血液検査の結果を聞きに行き、他に『国立競技場からの脱出』も予約しました。 国立競技場でも7日間限定とはいえ、クリスマスイベントが組まれる時代なんですね。 オープニングの説明はVIPラウンジ利用者が立食するで使う絨毯敷きのスペースで。 内部も木造建築なのをアピールする設計となっていました。何かあったら直すの大変そう。
謎自体はそこまで難しくない(でも5分経過したらヒント使用が推奨されており、 屋外に長時間滞在するのは単純に寒いので私はそこそこ使いました)のですが、 仕込まれた場所がアップするゾーン(陸上選手用のトラックでは私たち参加者も走ったり 飛んだりしましたし、球技用の人工芝ではボールを蹴りました。本当はラグビーボールを 蹴らないといけないのにサッカーボールにおまけしてくれたスタッフさんありがとう!)や 選手が入場する前に整列するゾーン(行灯風の照明が吊るされANDON ZONEと称される)、 2分間限定滞在とはいえロッカールーム…と観客としては絶対入れないスポットばかりで めちゃくちゃテンション上がりました。謎解きより写真撮るのに夢中でしたね。
ラストの謎はトラックで10分限定。限定解放された約半周をまさかの全力疾走です。 特に最後のギミック解けたのが「9分経過」のアナウンスより後だったので、 ゴールまで本気で走りました。軽い肉離れになるぐらい。我ながら驚きの体験でした。 (ラス謎にしては易しめで、最初にクリアした人は金メダルをかけてもらえるのですが、 私が参加した回では5分ぐらいでクリアした方がいたようです) 久しぶりの周遊型謎解きでしたが、非日常な会場でやれたのがとても良かったです。
2025.12.30 wrote
| 2025年12月17日(水) |
Epistemology |
推し活は現代日本では宗教の代替に近い役割を担っていて、大半のムーブは江戸時代に 似たような前例があるとされています。推しの顔が描かれたうちわを使う等。
Xで興味深い告知を見つけたので、退社後に丸の内の明治安田ビレッジまで行ってきました。 「お蔵入りから再創造へ」と題して、ミュージアムの収蔵品アーカイブをどう活用するかを 刀剣機構の理事である橋本さんと静嘉堂文庫の館長がディスカッションするイベントです。 明治安田ビレッジといえば船山さんとお別れした思い出深いスポットでもあります。
橋本さんは刀剣乱舞の日本文化監修を担当していて、刀ミュ(恐らく伊達双騎)で伊達政宗が バチカンに送った親書のデザインを背景美術で使いたいと制作から依頼があった際、 バチカンのデジタルアーカイブにNTTが協力していたところからツテを辿ってOKを取り付けた 裏話が披露されました。研究用、つまり内容(文面)に対する利用を想定していて、 規約もその前提で書かれているため、意匠(デザイン)に対する許可は誰に取ればいいのか等 バチカンサイドも想定していなかった利用法が実在した例として紹介されました。
刀剣乱舞ONLINEの月額サブスク「本丸保存会」の料金は1割が刀剣機構に回され、 科研費が取れないミュージアムの研究者が刀剣に関する研究を行う資金援助に使われます。 (刀剣限定なのは橋本さん的には不本意だがゲームの性質上、仕方ないとのこと) 初年度は申請者が想定していなかった神社や図書館からあって驚いたそうです。 研究者の定義すら、学界の内外で一致していないのです。
他に信長の野望を30年ぶりにプレイした研究者の記事が東大の広報誌に掲載されていたり、 資料は見られたり使われたりして初めて価値が出るし、アーカイブをどう利用するか、 多くの視点に基づいた切り口を増やしていく必要がある…という話題でした。
2025.12.31 wrote
| 2025年12月14日(日) |
Supporting Actor |
刀ミュ新作の初日配信を見ました。長谷部も出陣するので、初めてグッズの事前販売に応募。 当選し、2日前に仕事を早退してアニメイト秋葉原でパンフやペンライト等を買いました。 池袋のメイトだと落選者もいたようです。夕方でもランダムグッズ残っていましたが、 ペアランブロ6枚買って1枚も長谷部が写っているのが引けなくて大ショックでした。 (後日20枚ヤケ買いした際に5枚中3枚自引き、他2枚も交換してコンプリート)
過去作でもやたら兄弟(頼朝と義経、家康の子息たち、モブの子供にも兄弟がいたり)を 取り上げてきた刀ミュが今回取り上げたのは喧嘩別れして弟を毒殺した足利兄弟。 観応の擾乱といえば大河ドラマすら太平記の1回しかやっていない創作鬼門の時代です。
どう扱うのかと尊氏ファンとして注目しましたが、南朝要素はほぼ全部切り落とし、 尊氏の後継たる義詮も一度名前を出すだけで兄弟と二人を複雑に繋ぐ存在の直冬のみに 登場人物を絞ってきました。作中でも説明は一応ありましたが、分からなかった人も多そう。 道誉はその3人と傍観者でしかない(歴史人物の物語が強すぎて男士が物語を動かせない 弱さをパンフで新木さんと木原さんが語っていて、当事者も分かっているのか…と思ったり) 男士だと話を動かしにくいので、その婆娑羅ぶりで物語の動力となっていました。
過去何作もかけて匂わされてきた刀ミュ本丸黎明期の悲劇、当事者が誰かを開幕直後に提示。 脚本家の交代は人気男士の出演を要請してきた制作委員会側との対立によるのでは…と私さえ 邪推したくなるぐらい。浅井さん脚本になってから追加された男士は人気キャラばかりです。 折れた男士がいて三日月が出奔して…は当初構想からありそうですが、伯仲の本丸内での 立ち位置はほぼ間違いなく後付けでしょう。その補強となるための「夜半」だと感じました。
鎌倉幕府を倒す前は同じ理想を求め、月夜に語らった美しい記憶を共有していた足利兄弟。 室町幕府は二頭体制で始まりましたが、道誉や高師直らが突きつける現実と妥協した尊氏と 理想に殉じてしまった(民の喜びは見られても民の苦しい暮らし自体は直視できなかった) 直義は対立。時間遡行軍の差し金もあり、刀ミュ因縁の地・平泉周辺に直義を長とする 共和国という南北朝時代にはありえない概念の国家が誕生してしまいました。
これを瓦解させるべく出陣した長義隊長の6振りが繰り広げる物語が今作となります。 グッズでは初だった山姥切国広は参騎の結末を受けて作中では極として登場。 江水での陰鬱さが信じられないくらい精神的にも安定し(加藤大悟さんのガタイの良さが 説得力を増している)まだ初の長義とのコントラストを感じさせます。 審神者の刃選は長義のサポートを主体としているようにも思えます。 (メタ的には伯仲、桜梅、切長コンビやらの審神者人気を当てにしているとしか…)
共和国に潜入し、時には白拍子一座に扮したりもした長義とヘルプ担当の後家と五月雨。 後家は上杉家での米沢在住歴、五月雨は奥の細道と東北との縁が理由になっていましたが。 一方、京都で尊氏の観察を担ったのは青江と国広の極コンビ。さすがの安定感です。 長谷部は九州との縁を受け、ひとり筑紫の直冬を担当。剣術稽古の相手を求めていた直冬に 感情の発露法を伝授します。実父から見捨てられ、養父を慕う直冬に自分を重ねながら。
男士は共和国住民から神扱いされ、否定する場面が出てきます。結果だけを欲する男士は 戦いを放棄した理想の国がなぜ降伏しなければならない…と長義の最終通告を拒否した直義の 姿勢を受け、最終的には共和国住民を撫で斬りにすることで歴史の辻褄を合わせます。 共和国がなければ苦しい暮らしによる病や飢えで、どうせ生きていられなかったのだからと。 命乞いする庶民の姿を目に焼き付けつつも、主命を果たすため躊躇なく殺していくのです。 それでいて、自害しようとする直義を歴史通り兄に殺されるために後家が止めたりもします。 あまりにも残酷な、刀剣男士の使命。それを飲み込みながら戦い続けるしかない彼ら。
共和国を消せと命じた審神者は、黎明期のトラウマを抱え、壊れ始めた存在でもあります。 ラスト、国広がスルーした審神者の不調に気づいたのは長谷部でした。 長谷部が刀ミュの物語で背負っている役割は審神者と気安く近しい存在であることと、 長義のメンタルサポートをすること。観応の擾乱から帰還した長義が修行に出て独り立ちを 目指す段階となった夜半の終結をもって、残念ながら物語上の役割は果たしたと思われます。 夜半のラスボスは直冬に憑いたカゲだったので、それとの対峙で見せ場はもらいましたが。 (逆に言えば直冬関係しか物語に絡んでおらず、存在感を出すのが難しいのが課題だと パンフの事前対談で話していました。今回の対談は濃密でペア決めた人に感謝しかないです)
山姥切国広をかばって折れた初期刀は歌仙。花の雨は彼が初鍛刀の今剣に請われた作でした。 今剣はショックで該当出陣の記憶を喪失。…という辻褄合わせでclosingに向かうようです。 恐らく同時に鍛刀され半座を分かつとされた三日月と鶴丸は主への貢献法で激しく対立。 最後の当事者が青江と分かり、単騎出陣で仲間の増加に苦慮していたのも納得しました。
出演俳優のスケジュール等もあるのでしょうが、座組に最も貢献度が高そうな総隊長の清光が 陸奥一蓮でも戦力としてはほとんど成長していない扱いだったり、前作の坂龍があまりにも 苦々しい終わり方(守人として竜馬の代役を強要されたリョウマの犠牲とは?)なのに対し モブ大量虐殺があったとはいえ(あったにもかかわらず?)夜半が比較的穏やかに終わったと 感じられたり、もともとシリーズ構想でなかったとはいえ、一貫性のなさを強く感じます。
私には長谷部が活躍するかが一番重要なのですが、先述の通り本公演は今回が最後かと。 これは後家も同じだと思います。人気あるから脇役には抜擢されるものの、所詮そこまで。 長義は物語を捻じ曲げられる程、売上が凄いんでしょう。今回のレートも図抜けてますし。
むしろ2027年に完結するのにそこまでの間にやれそうな本公演の回数を考えると、 今回出陣機会がもらえた長谷部はめちゃくちゃ恵まれている部類に入ると思われます。 今後もこれまでと同じように、大型公演で歌い踊るだけの数合わせ存在として終わってしまう 男士が結構な数で発生してしまうでしょう。単騎シリーズは挙手制らしいですが、 もっとたくさんの男士がやるべきだと私は感じます。難しいんでしょうけどね…。
2025.12.31 wrote
佐野美術館では何度も刀剣乱舞コラボが行われています。致道博物館の次に回数多い…? ここ数年は自治体(三島市)の観光振興部署が前面に出てきており、今回は市のマスコット 「みしまる」の絵師に刀剣男士のデフォルメ絵を描かせ、グッズを制作しています。
とはいえ、佐野美術館に展示される男士のモデル刀剣は何度も見たものばかり。 そもそも今回の展示は収蔵品展であって、モデル刀剣はリクエストに応えるという名目で 無理やりねじ込まれたもの。当初はスルーするつもりでしたが、ある展示品(not刀剣)が Xでとても評判が良かったため、伊豆高原のじぶんジカン喫茶室や大島渡航との組み合わせも 検討した果てに、新幹線のコラボボイスもスルーしての在来線日帰りで行ってきました。
近隣の江川文庫から協力を得ての古美術展。前半の主軸は坦庵さんこと江川英龍。 伊豆韮山代官として幕末史に足跡を残した彼は何でも自分でやらないと気がすまない、 水戸徳川家で割とよく見かける系統の人間でした。若い頃は文武に渡り一流の教育を受け、 剣友と商人に身をやつし父の領地内を歩き回るという時代劇みたいなこともしていたとか。
また四六時中メモ帳(今回の展示にも出品)を持ち歩くメモ魔でもあり、書かれた内容から たとえば彼が兵糧としてのパンに着目し、安土桃山時代に一度伝来しながら鎖国によって 途絶えてしまったパン食を復活させた張本人と分かっています。詩歌、それを記す書、 絵画(以上3ジャンルの作品多数出展)、武器製造とその運用法(高島平にその名を残す 砲術家の高島秋帆に弟子入り)と才能の発揮も多岐にわたり、西洋式の軍隊運用として 「気をつけ」「回れ右」などの日本語訳号令を作らせたり、多摩の領地でも農兵構想を進め、 農民なのに天然理心流を学んだ人々から後の新選組が出てきたりもしています。
武器製造には製鉄が必要、そのための反射炉を建設したことでも知られています。 ここへの足掛かりとして英龍は刀鍛冶に弟子入り。その師が大慶直胤でした。 直胤と英龍は友人として交流を深め、やり取りした書状も出品されていました。 仲間内で漢詩や和歌を交わしたものも展示されており、直胤が鍛刀バカ職人ではなく、 確たるフィロソフィー(教養)を持って作刀していたと分かります。
その極みが先述の評判高かった文書「利器刀剣類についての考察」です。 刀を使う武士は公に仕える存在、武士が使う刀は技術(切れ味)だけで打たれてはならない。 公僕たる刀剣というイメージは歴史を守る刀剣男士にも通じるものがあります。 私も展示を一度全部見てから戻ってまた見返すぐらい、読みふけってしまいました。
その文中に出てくる四字熟語が今回のタイトルです。ぶんしつひんぴん。初めて聞きました。 文様と布の質が釣り合っている様を示す論語由来のワードで、文武両道とほぼ同意。 日本刀はただの武器ではないという哲学も江戸時代からあったと分かって嬉しかったです。 他にも彫刻が凄すぎる刀剣(凄すぎて穴まで開いているのは初めて見た)や上杉家旧蔵の 能面と収納箪笥、白隠の味ありすぎる絵画などが並び、ボリューム満点の展示でした。
スタンプラリーも三島駅前から始められるのもあり、佐野美術館の前に三嶋大社も参拝して 宝物館(こちらには大慶直胤がガチで奉納した目釘穴1つの刀が展示)も見ましたし、 他のスポットへ行くついでにランチも刀剣ゆかりのメニューを出してくれている昭和の香りが 強烈に残る割烹で食べました。じゅーじゅーと鉄板が音を立てるさまを刀工イメージとした 焼肉定食! ボリュームたっぷりで美味しかったです。デザートも佐野美術館に展示された 雲生をモチーフとした杏仁豆腐とブルーゼリーを合わせた美しいものでしたし。
珍しく伊豆わさびのスナックや静岡こっこなど土産も買ったのに、ほぼ全品、疲れ果てて 熱海から乗ってしまった在来線グリーン車で静岡麦酒のつまみとして食してしまいました。
2026.1.2 writing-completed
| 2025年12月09日(火) |
次の新宿は想像を超えてくる。 |
退社後、新宿駅に行ってFGOの広告ジャックを見てきました。JR改札には入らなかったので、 南口以外となり全部ではなかったんですが、とにかく半端ない規模でした。
都庁へのプロジェクションマッピングも本編(アートイベントとして作品が投影されるのが メインであってFGOのは前座の広告)を凌駕する注目度。普通にスクリーンへ映し出すような 内容だったので肉眼では文字もなかなか読み取れなかったのですが、写真で見て唸りました。 先日ゴミ拾いボランティアで行ったばかりの新都心ですが、夜はアートイベント作品が あちこちに設置されてめちゃくちゃ鮮やか(ゲーミングカラーっぽい)なんですね。
新宿駅には東西通路が2本あるのですが、昔からあるメトロの通路には両壁面+片側天井+ 片側の床でセリフ入りの大イラストを大量配置、新しいJRの東西通路では柱と壁面の大画面に イラストに文字がびっちり入るアニメーションを延々と流し続けるという完全ジャックぶり。
他ゲームに比べてテキスト量(終章も文庫本1冊のボリュームが有ると事前に告知され、 実際に12月後半の夜に読むには辟易するぐらいの量だった)がウリになっていますけど、 白抜きの文字が通路を埋め尽くす様には、FGOを知らない人からは気持ち悪いまで言われ、 それも納得してしまうぐらいの圧倒感がありました。2部は8年くらいやっているそうで、 正直遠い記憶になっているテキストもたくさんありましたけど、それでも弊カルデアでも 藤丸立香(うちでのコードネームはキャロ)も経験してきた過去には違いありません、。
ここまで大々的に銘打った「二部完結」とはどんなものだったのか、これを書いているのは 大晦日なので分かってしまっているのですが…それだけ広告を出すだけの結末でした。 今となってはOVER THE SAME SKYのメインビジュアルが東京丸の内駅舎の前にある広場で マシュが青空を指しているデザインだったのも納得しかありません。駅前広場にある看板、 ジャンル外の人間には理解不能の聖地(本当にただの有楽町方面等を示す案内)なので…。
2025.12.31 wrote
お取引の受け渡しも発生したので、旧友と刀剣乱舞コラボのスイパラに行ってきました。 前回行ったのが何年前か思い出せないくらい、久々のスイーツパラダイス。 もうこの歳だと外食の選択肢にスイパラはそもそも浮上してきませんからね。
まずは万屋本舗にぬーどるストッパー長谷部(祝装)原型の見学へ。本丸執務室を模した スペースではよく製品見本の事前展示が行われるんですけど、いつも遠い…。 置く場所がないので恐らく手は出さないと思いますが、欲しい気持ちが皆無でもなくて。
開始時刻前から待機列ができていた池袋のスイパラ。今回のコラボでは開催店舗ごとに (主に地方店舗で各地の名産をイメージした)限定メニューがあり、池袋はトンテキ。 これを意識して店を決めたはずなのに、結局オーダーしませんでした(笑) 甘味にした店が多い中、食べ放題にある豚汁+塩むすび+サラダと合わせたら定食になると 旧友がコメントするようなメニューをチョイスする池袋店、嫌いじゃないです。
ピックアップ男士は常連の三日月+初期刀5振りに加え甘い物大好きな包丁藤四郎、 製菓担当の小豆長光、その相棒である謙信景光の8振り。謙信が選ばれるのは珍しく、 彼モチーフのいちじくスイーツを注文しました。幸いにもコラボメニューはスイーツも ドリンク(私は清光のベリーを選択)も量が少なめで、ファイトするのに支障はありません。
基本料金で食べられるメニュー、最安にしたのでカットフルーツやアイス、誕生日プレート等 一部食べられないエリアもありましたが、頑張って食べましたけどやはり若い頃のように たくさんは無理でした。1つ1つは決してクオリティが低いわけではなく、美味しかったです。 でも塩むすびやパスタ、味噌汁の塩気がありがたくなる構成には違いなかったです(苦笑)
2026.1.2 writing-completed
レイソルに他力ながら逆転優勝の可能性が残って迎えたJ1最終節。 近頃は日立台のチケットも発売即完売、転売ヤーも群がるプラチナチケット。 柏市が第三小学校を会場にして行ったライビュすらかなりの倍率だったと聞きます。
参加するか迷ったのですが、私はとある飲み屋でホットビール飲みながら眺めてました。 (紅茶と同じで冷めて底に残った時の甘ったるさがなんとも言えない飲み物。でも好き) レイソルはゼルビアの堅守に苦しみながらもオウンゴールの1点を守りきって勝利。 しかし首位アントラーズも快勝してそのまま優勝したので、惜しくも2位となったのでした。
仲間さんは残り15分で登場しましたが、試合をレイソル有利へ更に傾けるには至らず。 他フィールドプレーヤーと比べ、相手とのデュエルでファウルを取られたのが印象的でした。 スタメンの面々は相手からボールを奪える守備の強さも備えているのです。 特に細谷さんが相手を背負ってボールを引き出す強さには唸りました。
12月になると、夕刻にはバックスタンドに沈む太陽が空をオレンジに染めるのが日立台。 中継に日差しが映り込むのを見て、20年前を思い出しました。2005年。忘れ難き日没。 ルヴァン決勝も最終節もJ1はレベルが高いと感じました。それでいてA代表の大半は海外組。 たった一人のセリエAプレーヤーに舞い上がっていた20世紀末とは時代が違うのです。
私がサッカーを続けている30年は、日本経済では失われた30年ともよく言われます。 この国で数少ない右肩上がりの分野なのです。かつて応援していた選手たちも今は指導者。 私自身も後進の力になることを意識の主眼に据えるタイミングが来ているのかもしれません。
2025.12.7 wrote
|